日本が誇るモンスターの3団体制覇か、はたまたフィリピンの猛者によるリベンジか――。3月30日、ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥とWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)による3団体統一戦が6月7日に開催されると発表された。
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まさにファン待望の再戦である。両雄は、2019年11月7日の『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』の決勝で対戦。その際には、井上が右眼窩底の深手を負いながらも、11回に左ボディーブローをヒットさせ、ドネアからダウンを奪取。フルマーク(3-0)での判定勝ちを収めていた。
この時、年齢による衰えを指摘され、世間に「全盛期は過ぎた」というレッテルを貼られてしまったドネアだったが、すぐさま復活。昨年5月にノルディーヌ・ウーバーリ(フランス)からWBCの王座に奪うと、同年12月にはレイマート・ガバリョ(フィリピン)を下してタイトル防衛に成功。リマッチへ機は熟していた。
文字通りの「宿敵」と呼ぶにふさわしい猛者による約3年ぶりのリマッチは、海外メディアでも大きく報じられており、やはり注目度の高さを感じさせている。そのなかで興味深いコメントを伝えたのは、英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』だ。
同メディアは「ナオヤ・イノウエはドネア戦以降の3試合で3KO勝ちという素晴らしい結果を残してきた」と絶賛。そのうえで、かつて元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン氏が残したコメントを紹介している。
「イノウエは一見すると大したことがないやつに見える。だが、間違いなくマニー・パッキャオよりも上だ。内に秘めているのは、本当に凶暴な怪物で、すでに幾人もの悪党たちをこらしめてるよな。相手をいとも簡単に倒してきてるあいつは、本当にモンスターだよ」
リング内外で修羅場をくぐり抜けてきた百戦錬磨の鉄腕が、ここまでの賛辞を贈るのは稀有。その事実こそが井上の強さを何よりも物語ると言える。
バンタム級の4団体統一を目指している井上にとって、ドネアは勝たなければならない相手だ。はたして、必勝を誓う一戦で28歳は快哉を叫べるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「イノウエはネリと同じ道を辿る」――井上尚弥の階級上げは危険!? 現スーパーバンタム級王者の忘れがたき言葉
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この時、年齢による衰えを指摘され、世間に「全盛期は過ぎた」というレッテルを貼られてしまったドネアだったが、すぐさま復活。昨年5月にノルディーヌ・ウーバーリ(フランス)からWBCの王座に奪うと、同年12月にはレイマート・ガバリョ(フィリピン)を下してタイトル防衛に成功。リマッチへ機は熟していた。
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