格闘技・プロレス

米専門サイトが村田諒太の“圧倒的不利”を予想。戦術だけでなく、過去の対戦実績にも言及「戦い方を大きく変えない限り難しい」

THE DIGEST編集部

2022.04.03

いよいよ村田(左)とゴロフキン(右)とのビッグマッチが開催される。はたしてどちらが勝利を手にするのだろうか。(C)Getty Images

 4月9日、さいたまスーパーアリーナで行なわれるゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)対村田諒太(帝拳)のビッグファイトが迫っている。

 現IBF世界ミドル級王者であるボクシング界のスーパースターとのタイトルマッチとあって、この村田戦は、かなりの関心が寄せられており、先月31日にゴロフキンが来日した際にも大きなニュースとして報じられた。

 対戦相手である村田にも、日本人ファンの熱量は高まっている。WBA世界ミドル級スーパー王者として挑む統一戦は、圧倒的な実績の差があるゴロフキンにどれだけ肉薄できるかが大きな見どころのひとつだ。対戦相手となる元3団体世界ミドル級王者からは「ムラタはハイレベルなボクサーだ」と警戒するコメントも聞かれており、大金星の予感も抱くファンも少なくないだろう。

 とはいえ、だ。やはりボクシング史における知名度や総合的な実力で両者を測り、この試合の結果が「明らか」と予想するメディアもある。米ボクシングサイト『boxing News 24』は、この一戦でのゴロフキンの絶対優位を伝える記事を配信。村田陣営や我々日本人にとっては、目をそむけたくなる内容が記されている。

 まず、同メディアは「ムラタは戦い方を大きく変えない限り難しいだろう」と、これまでのファイトスタイルではゴロフキン攻略が困難と指摘。2019年にゴロフキンと対戦したセルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ)の戦い方を例に挙げ、「あの試合でデレフヤンチェンコは、執拗なボディ攻撃でゴロフキンを打ち負かした(結果は3-0でゴロフキン勝利)」と強調。そのうえで、「ムラタはデレフヤンチェンコのスタイルを再現させなければならないだろう」と述べている。
 
 また、「ムラタにとって世界レベルの相手との経験不足は問題となる」と村田の過去の対戦相手も分析し、「ゴロフキンのレベルには到底及ばないレベルのファイターが殆どだった」と、ビッグネームとの試合を行なってこなかった点も、ウイークポイントであると強調した。

 他にも「(世界的にみて)ムラタを知るのは筋金入りのボクシングファンだけ」「優れたパワーを持っているが、ゴロフキンを倒すにはあまりに機械的で動きが硬いボクサーだ」と、村田の知名度やスキルにも言及するなど、記事にはネガティブな言葉が並んでいる。

 ただ、ボクシングに絶対などない。これまでの数多の戦士たちが下馬評を覆し、王者を打ちのめしてきた。はたして、日本人王者はビッグサプライズを起こせるのか。大いに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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