現地時間３月31日、カタールで『WTTスターコンテンダードーハ』の女子シングルス決勝が行なわれ、木原美悠がハン・イン（ドイツ）をゲームカウント４－３で破り、優勝。女子ダブルスとの２冠を飾った。

　長崎美柚とのペアで臨んだ女子ダブルスでもタイトルを奪取していた17歳は、迎えた女子シングルス決勝で、昨夏の東京五輪に出場したドイツのベテランカットマン、ハン・インと対戦。互いに譲らない展開が続いたが、最終ゲームの途中で相手が負傷したために棄権。これによって試合が終了して女子ダブルスとの２冠に輝いた。

　幸運な形ではあったものの、２冠を達成した日本のニューヒロインには、海外メディアも警戒を強めている。中国のポータルサイト『新浪体育』は、「中国卓球の新しいライバルが２冠を達成」と銘打った記事を掲載。そのなかで「ミユウ・キハラのプレーは大変安定している。まだ主力選手と何度も対戦していないため、判断するのは難しいが、これからはミユウ・キハラが日本卓球の新たな秘密兵器になるかもしれない」と警戒を示した。
　 　
　また、同メディアは、日本のエース格ともいえる伊藤美誠、早田ひなだけでなく、新たに台頭してきた木原や長崎、加藤美優、佐藤瞳の活躍ぶりを列挙したうえで、「年齢構成が合理的で、非常にバランスが取れている。日本の女子卓球は、黄金時代に入ったといえるだろう」と称賛した。

　第１回パリ五輪代表選考会として先月行なわれた『LION CUP TOP32』では堂々の３位に入った木原。９月に中国の成都で開催される『世界卓球選手権（団体戦）』の切符を手にした17歳は、はたしてどんな活躍を見せるだろうか。大いに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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