世界中から熱視線を向けられる文字通りのビッグファイトが近づいている。来る4月9日にさいたまスーパーアリーナで開催されるWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(帝拳)とIBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)による2団体王座統一戦だ。
【動画】まるで早送り? ゴロフキンがカネロと演じた激闘シーンをチェック
そもそも昨年12月29日に開催予定だった両雄の対戦だったが、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大を受けて延期になっていた。そのため、当人同士はもちろんのこと、メディアやファンにとっても待望のタイトルマッチなのである。
36歳の村田が迎え撃つのは、ボクシング界屈指の大物戦士ゴロフキンだ。これまでに猛者との激闘を制してきた剛腕は、そのプロキャリア43試合で41勝(1分け1敗)をマーク。そのうち36戦でKO勝ちを飾ってきた実績は、彼の規格外の強さを如実に物語る。
ゆえに下馬評では、試合前日に40歳となるカザフスタンの英雄を有利と見る向きが大半を占めている。事実、米メディア『Generation Iron』は「ゴロフキンはクレイジーな状態にある」とし、衰え知らずのベテラン戦士について、強く論じている。
「この世代で最も偉大なボクサーとして知られるゲンナジー・ゴロフキン、通称“GGG”は、対戦相手にとってまさに悪夢のような存在として君臨している。彼の名高いキャリアを通して、並み居る強敵たちを次々と破壊してきた。
もちろんリョウタ・ムラタは、この大一番に挑戦するだけの精神力と技術を持っている。だが、今のGGGは、とても40歳とは思えないほどに調子が良さそうである。よほどのアクシデントがない限り立場は揺るがないだろう」
もっとも、ボクシングの世界に絶対は存在しない。これまでも数多の戦士たちが戦前の予想を覆すアップセットを実現させ、スターダムをのし上がっていった。その危険性は他でもないゴロフキンも警戒するところだ。米ボクシング専門メディア『Boxing Scene』の取材に応じたレジェンドは、村田について「とても賢いファイターで、非常に危険なひとりだ」と分析し、こう続けている。
「私が次にカネロと闘うのではないかと言う人もいるようだが、私がこれから闘うのはムラタだ。彼は日本と言う国の誇りであり、スターだ。すべてがトップクラスの闘いになるだろう。ムラタはオリンピックのチャンピオンであり、現在、WBAのタイトルを保持している世界チャンピオンだ」
はたして、眼前に立ちふさがる強者に村田がいかに立ち向かうのか。世界が注目する一戦の行く末が楽しみでならない。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】米専門サイトが村田諒太の“圧倒的不利”を予想。戦術だけでなく、過去の対戦実績にも言及「戦い方を大きく変えない限り難しい」
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【関連記事】「ムラタは勝つチャンスがある」村田諒太対ゴロフキン戦を米専門家が展望!「あらゆる要素がムラタに有利に働くだろう」
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36歳の村田が迎え撃つのは、ボクシング界屈指の大物戦士ゴロフキンだ。これまでに猛者との激闘を制してきた剛腕は、そのプロキャリア43試合で41勝(1分け1敗)をマーク。そのうち36戦でKO勝ちを飾ってきた実績は、彼の規格外の強さを如実に物語る。
ゆえに下馬評では、試合前日に40歳となるカザフスタンの英雄を有利と見る向きが大半を占めている。事実、米メディア『Generation Iron』は「ゴロフキンはクレイジーな状態にある」とし、衰え知らずのベテラン戦士について、強く論じている。
「この世代で最も偉大なボクサーとして知られるゲンナジー・ゴロフキン、通称“GGG”は、対戦相手にとってまさに悪夢のような存在として君臨している。彼の名高いキャリアを通して、並み居る強敵たちを次々と破壊してきた。
もちろんリョウタ・ムラタは、この大一番に挑戦するだけの精神力と技術を持っている。だが、今のGGGは、とても40歳とは思えないほどに調子が良さそうである。よほどのアクシデントがない限り立場は揺るがないだろう」
もっとも、ボクシングの世界に絶対は存在しない。これまでも数多の戦士たちが戦前の予想を覆すアップセットを実現させ、スターダムをのし上がっていった。その危険性は他でもないゴロフキンも警戒するところだ。米ボクシング専門メディア『Boxing Scene』の取材に応じたレジェンドは、村田について「とても賢いファイターで、非常に危険なひとりだ」と分析し、こう続けている。
「私が次にカネロと闘うのではないかと言う人もいるようだが、私がこれから闘うのはムラタだ。彼は日本と言う国の誇りであり、スターだ。すべてがトップクラスの闘いになるだろう。ムラタはオリンピックのチャンピオンであり、現在、WBAのタイトルを保持している世界チャンピオンだ」
はたして、眼前に立ちふさがる強者に村田がいかに立ち向かうのか。世界が注目する一戦の行く末が楽しみでならない。
構成●THE DIGEST編集部
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