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格闘技・プロレス

タイソンは“鉄拳制裁”を示唆していた? 2年前のSNSへの懸念発言に再脚光「他人を馬鹿にしても殴られない環境に慣れすぎ」

THE DIGEST編集部

2022.04.23

一般男性と騒動を起こしてしまったタイソン氏。逮捕にまでは至らなかったが、その是非が問われている。(C)Getty Images

一般男性と騒動を起こしてしまったタイソン氏。逮捕にまでは至らなかったが、その是非が問われている。(C)Getty Images

 数多の歴戦を繰り広げた猛者と一般男性の“衝突”が波紋を広げている。

 物議を醸しているのは、プロボクシング元統一ヘビー級王者マイク・タイソン氏(米国)の行動だ。同氏は現地時間4月20日にサンフランシスコ国際空港からフロリダへと向かう航空機内で、自身の後部座席にいた男性に挑発され続けて激高。その場で殴打して顔面から出血させる怪我を負わせてしまったのだ。
【動画】明らかに怒らせようとしている? タイソン氏の騒動を収めた決定的証拠をチェック

 被害を受けた男性は治療後にすぐさま警察に報告。しかし、タイソン氏に対して執拗な挑発を故意に繰り返す様子が収められた動画を入手したというサンフランシスコ警察で騒動が告訴されず。結局、逮捕にまでは至らなかった。

 友人とともにSNS用の動画を撮っていたと思われる当該男性が故意に怒らせようとしているのは、米メディア『TMZ』などで拡散された動画を見れば一目瞭然ではある。しかし、元プロボクサーでもあるタイソン氏だけに、今回の“鉄拳制裁”の正当性には賛否両論が巻き起こった。

 そんななかで、かつてタイソン氏が語ったソーシャルメディアに対する異論が皮肉にも、ふたたび脚光を浴びている。英紙『The Sun』をはじめとする複数メディアが紹介したのは、2年前のある取材で語っていた次の言葉だ。

「ソーシャルメディアのせいで、お前らはみんな、赤の他人を馬鹿にしても、顔面を殴られない環境に慣れすぎている」

 SNSに懸念を抱いたタイソン氏らしい歯に衣着せぬ発言だ。これをふたたびクローズアップした『The Sun』は「マイク・タイソンは2年前に自ら語ったソーシャルメディア愛用者たちへの警告を現実のものとした」と報道。さらに米放送局『CBS Sports』のアナリストであるジョシュ・トーマソン氏は「これ以上にリアルなことはない」と自身のツイッターで伝えた。

 今年3月には、自身が出演したイベントで暴漢に拳銃を突き付けられても怒りを見せずに、好意的に振る舞っていたタイソン氏。だが、SNSでの再生回数を目的とした今回の執拗な“煽り”には、さすがに堪忍袋の緒が切れてしまったのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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