かつて“霊長類最強の男”と謳われた伝説のアスリートが、重い口を開いた。男子レスリング・グレコローマンの130キロ級で五輪3連覇を果たした、アレクサンドル・カレリン氏だ。
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現在ロシア連邦議会で上院議員を務める54歳は、ロシア軍のウクライナ侵攻を受けてスポーツ界に広がるロシア勢除外の動きに対し、努めて冷静に自身の見解を示した。ロシア国営通信社『TASS』が伝えている。
カレリン氏は失意にある国内アスリートたちに「また世界の舞台に復帰するときのために、準備を怠ってはいけない」と発破をかけ、「いつだって我々は難しい状況下にあった。1980年(モスクワ五輪)、アスリートたちはソビエト連邦に来れなかった。1984年(ロス五輪)、社会主義の国々はオリンピックに参加できなかった。1992年(バルセロナ五輪)、私は連合チームのオリンピック旗を持った」と、自身が経験した過去の苦難を振り返った。
そして、「でも我々はあの頃も今も、常に準備を怠らない。国内選手権における勝利をより重視し、そこから学べることもきっとあるはずだ」と呼びかけた。
愛国主義を振りかざすロシアの政治家や元著名アスリートたちはこぞって批判的な論調を展開しているが、それらとは一線を画す意見だろう。“霊長類最強の男”は慌てず騒がず、粛々と来る再起のときに向けて備えるべきだと説いた。
構成●THE DIGEST編集部
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カレリン氏は失意にある国内アスリートたちに「また世界の舞台に復帰するときのために、準備を怠ってはいけない」と発破をかけ、「いつだって我々は難しい状況下にあった。1980年(モスクワ五輪)、アスリートたちはソビエト連邦に来れなかった。1984年(ロス五輪)、社会主義の国々はオリンピックに参加できなかった。1992年(バルセロナ五輪)、私は連合チームのオリンピック旗を持った」と、自身が経験した過去の苦難を振り返った。
そして、「でも我々はあの頃も今も、常に準備を怠らない。国内選手権における勝利をより重視し、そこから学べることもきっとあるはずだ」と呼びかけた。
愛国主義を振りかざすロシアの政治家や元著名アスリートたちはこぞって批判的な論調を展開しているが、それらとは一線を画す意見だろう。“霊長類最強の男”は慌てず騒がず、粛々と来る再起のときに向けて備えるべきだと説いた。
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