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ポジティブな声の一方で角田裕毅は不安点も指摘。マイアミGPのF1新設コースに対する各ドライバーの印象は?

THE DIGEST編集部

2022.05.04

第4戦エミリア・ロマーニャGPで7位に食い込んだアルファタウリの角田。続く第5戦も入賞を狙いたい。(C) Getty Images

 今週末に開催されるF1第5戦マイアミ・グランプリは、新設された「マイアミ・インターナショナル・オートドローム」が舞台となる。

 NFLのマイアミ・ドルフィンズがホームスタジアムとして使用している「ハードロック・スタジアム」の敷地を利用した1周5412mの仮設サーキットで、3本ストレートと19のコーナーで構成されている。

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 チャレンジングなコーナーが幾つもあるが、多くのバトルが展開されるよう設計されたという新コースで、狙い通りのエキサイティングなレースが披露され、アメリカにおいてさらなるF1人気が高まるかが注目されるが、グランプリを前に気になるのは、実際にここを走ることになる各ドライバーの印象だ。

 シミュレーターでの走行によるものとなるが、アルファロメオのヴァルテリ・ボッタスは「オーバーテイクが可能な、本当に良いコースだ。長いストレートと幾つかのコーナーが、素晴らしいバトルの機会を提供する。実際にどう機能するかはまだ分からないが、見栄えも良い。そして、イベントとしても素晴らしいものになると確信している」と、高い期待を寄せている(オーストリアのモータースポーツ専門誌『MOTORSPORT MAGAZIN.COM』より。以下同)。

 イモラではフラストレーションの溜まる週末を強いられたアルファタウリのピエール・ガスリーは、「シミュレーターでコースを体験したが、かなりエキサイティングなものと言う他ない。高速セクションが多く、とてもチャレンジングで、コーナーやストレートも非常に距離が長い。アメリカらしい、エンターテイメントでいっぱいの週末になるだろう。とてもユニークなコースであり、グランプリを楽しみにしている」と語った。

 懸念材料を挙げたのは、レッドブルのセルジオ・ペレスだ。デモランで新コースを走行した彼だが、印象はシミュレーターによるもので、「良いコースだと思う。曲がりくねったエリアがあり、正しい方向に進むのが難しく、視界が厳しい場合もある。しかし、全ての長いストレートで良いレースが見られるはずだ」と高評価。ただ、「アスファルトが正しい状態であることを願っている。新しいサーキットでは、常に驚きがあるものだ」と、新コースにありがちのグリップの低さについて指摘している。
 
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