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格闘技・プロレス

「イノウエの上にいるべきではない」リング誌の最新PFPを巡って熱い議論! 井上尚弥が3位、ビボルが8位の理由は?

THE DIGEST編集部

2022.05.13

3位に井上(左)、8位にビボル(右)というリング誌のPFPだが、格付け評議員の間ではどのような意見が飛び交ったのか。(C)Getty Images

3位に井上(左)、8位にビボル(右)というリング誌のPFPだが、格付け評議員の間ではどのような意見が飛び交ったのか。(C)Getty Images

 全階級のボクサーを格付けするパウンド・フォー・パウンド(PFP)を巡り、興味深い議論が展開されている。様々なメディアのなかでも、最も権威があるとされている米老舗ボクシング誌『The Ring』のそれだ。

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 現地時間5月7日、4団体統一世界スーパーミドル級王者のサウル・アルバレス(メキシコ)が、米ラスベガスで行なわれたWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者ドミトリー・ビボル(ロシア)に0ー3の判定負けを喫した。この結果を反映した同日付の最新PFPは、次のとおりだ。

1位:オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
2位:テレンス・クロフォード(米国)
3位:井上尚弥(大橋)
4位:エロール・スペンス(米国)
5位:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
6位:サウル・アルバレス(メキシコ)
7位:ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
8位:ドミトリー・ビボル(ロシア)
9位:ジョシュ・テイラー(英国)
10位:ローマン・ゴンサレス(帝拳、ニカラグア)

 12日に掲載された同誌の記事では、このPFPを決めるにあたって格付け評議員の間で話し合われた内容が紹介されている。これまで積み上げてきたカネロ、ビボルの実績に対し、この1試合をどう捉えるべきか。その結論を出すのは、やはり簡単ではなく、数日間にわたって様々な意見が交わされたようだ。

 そのなかでトム・グレイ氏は、「勝ち方があまりにも決定的だった」としてビボルのトップ10入りを推奨すると、マーティン・マルカヘイ氏がその意見に賛同。アダム・アブラモウィッツ氏も同意を示したが、「イノウエやスペンスの上にいるべきではない」とトップ5入りには疑問を投げかけた。

 するとマイケル・モンテロ氏は、「ビボルはカネロに勝ったが、PFPではメキシコ人の方が上だと言えるかもしれない」としたうえで、「1つの勝利でトップ3に入ることはない」とコメント。同誌の編集長も「自動的に勝者が敗者より上位になるべきだとは思っていない」と話している。

 さらに、杉浦大介氏が、「ビボルがイノウエやスペンスより上に位置すべきでないというのは同意見。カネロを6位に落とすのは少し厳しいかもしれないが、かなり決定的な負け方だった」と話せば、ブライアン・ハーティ氏は「ビボルはよくてもPFPの下位」「カネロがまだPFPで優位に立っている」と意見を発していた。

 その後、カネロがこれまで残してきた実績や、ビボルに上昇の余地がある点なども検討され、アンソン・ウェインライト氏、アブラモウィッツ氏が「圧倒的だったビボルはカネロより上位」、それ以外は「ビボルはカネロより下位」という意見に。最終的には、今回の順位に落ち着いたが、今後の展開次第では、また順位に大きな変動が見られそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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