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角田裕毅、酷暑のスペインGPで10位入賞に「とても疲れた。もし11位だったら泣いていた」 F1やレッドブルの公式サイトも称賛

THE DIGEST編集部

2022.05.23

スペインGPで10位に食い込んだ角田。2戦ぶりのポイント獲得となった。(C) Getty Images

 F1第6戦のスペイン・グランプリは、5月22日に決勝が行なわれ、13番グリッドからスタートしたアルファタウリの角田裕毅は10位でフィニッシュし、今季3度目のポイント獲得を果たした。

 この週末を通してペース不足に苦しめられてきた日本人ドライバーは、他車のアクシデントによって1周目で11番手に上がり、さらにダニエル・リカルド(マクラーレン)を追い抜いてポイント圏内に入ると、その後は3度のピット作業で順位が上下したものの、第4スティントでミック・シューマッハー(ハース)をかわして10番手に上がり、以降は危なげなくこのポジションを守り切って、1ポイントを獲得。通算で11ポイントに達し、リカルドに並んだ(ドライバーズランキング12位)。
 
 レース後に「第2スティントの最初は恐ろしかった」と振り返ったほどのグリップ不足に見舞われたりしたものの、ノーミスで安定したドライビングを維持した角田。2戦ぶりにポイント獲得という目標をクリアしたことで、自身のSNSで「10位。ポイント圏内に戻ってきました!」と英語で喜びを表わすとともに、チームの公式サイトでも、以下のようにコメントを発している。

「超タフなレースでした。今日はとても暑く、またポイントを獲得するための絶え間ないバトルを展開していたことで、プレッシャーがかかりました。今日の自分のパフォーマンスや順位には満足しています。今週末はずっと余裕がなかったので、そんな中でポイント争いができたことは、良い前進でした。しかし、中団でより上に行くには、まだやるべきことがたくさんあります」

 レース後のインタビューでも「最もハードなレースでした。予選までは解決すべき問題が山積みだったので、今日やったことには満足しています。ポイントを獲れたことはとても良かったですが、もっと上のポジションで戦いたいので、チームとともに可能な限り良いパフォーマンスを発揮していきたいと思います」と、満足感とともにさらなる願望も口にした彼はまた、「とても疲れました。これで11位に終わっていたら、泣いていたでしょう!」と本音を明かした(フランスの専門メディア『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』より)。

 チームはSNSで「素晴らしいドライビングで、ポイント獲得に相応しかった」「トップ10に戻ることができて最高の気分だ」と角田を称賛。フランツ・トスト代表は「予選での困難の後、ユウキが獲得した1ポイントは、この週末に我々が得ることができた最大限のものだ」と語っている。

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レッドブルはポイント獲得を「働きに相応しいものだった」と好評価