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【オークス】スタート直前のアクシデントもクリアし、スターズオンアースが二冠制覇! 人気のサークルオブライフはイレ込みに泣く

三好達彦

2022.05.24

桜花賞に続く牝馬クラシック二冠を達成したスターズオンアース。写真:産経新聞社

桜花賞に続く牝馬クラシック二冠を達成したスターズオンアース。写真:産経新聞社

 5月22日(日)、牝馬クラシックの二冠目となるオークス(G1、東京・芝2400m)が行われ、単勝3番人気のスターズオンアース(牝3歳/美浦・高柳瑞樹厩舎)が大外から豪快に差し切って優勝。桜花賞(G1、阪神・芝1600m)とともに、二冠制覇を達成した。
 
 2着にはフラワーカップ(G3、中山・芝1800m)を快勝して臨んだスタニングローズ(牝3歳/栗東・高野友和厩舎)、3着には桜花賞で1番人気に推されたナミュール(牝3歳/栗東・高野友和厩舎)が入った。

 一方、1番人気のサークルオブライフ(牝3歳/美浦・国枝栄厩舎)は出遅れも響いて12着に大敗。忘れな草賞(L、阪神・芝2000m)を圧勝した2番人気のアートハウス(牝3歳/栗東・中内田充正厩舎)も終いの伸びを欠いて7着に終わった。

 スタート直前のアクシデントが勝負の行方を大きく左右したレースだった。
 スタート時刻が迫り、出走馬がゲート裏に集まって輪乗りをしているときだった。尻っ跳ねした他馬に蹴られたサウンドビバーチェ(牝3歳/栗東・高柳大輔厩舎)が騎手を振り落として放馬。3コーナーあたりまで行き来しながらかなりの距離を走り、整馬係が捕まえたものの、そこからゲート付近まで戻って馬体検査を受けた結果、「顔部挫創」で競走除外となった。

 ここまでにかかった時間が約15分。輪乗りの状態のまま17頭が大観衆の目に声にさらされたため、テンションが上がって酷く発汗する馬が続出した。なかでもサークルオブライフとアートハウスは傍目にもイレ込みの度合いがかなり高まっているのが分かるほどだった。

 そして遅れに遅れたゲートが開くと、サークルオブライフが大きく出遅れ、さらに他馬に寄られたこともあって最後方に置かれてしまう。彼女のオークスはこの時点で終わったと言ってよい。

 ニシノラブウインク(牝3歳/美浦・小手川準厩舎)が思い切った逃げを打つなか、大外から出たスターズオンアースは中団の外という、アートハウスやナミュールを視界に捉えられる絶好のポジションをキープ。1000mの通過ラップが1分00秒6という遅めのペースでレースは進み、馬群は仕掛けのタイミングを図りながら直線へ向いた。

 ニシノラブウインクが粘ろうとするが、ダミアン・レーン騎手が導くスタニングローズが襲い掛かって先頭に躍り出る。そこへ手応えよくナミュールも迫ってくるが、さらにその外から強靭な末脚を爆発させたのがスターズオンアース。一気に前を交わすと、2着のスタニングローズに1馬身1/4の差を付けて快勝したのだった。

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