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【オークス】スタート直前のアクシデントもクリアし、スターズオンアースが二冠制覇! 人気のサークルオブライフはイレ込みに泣く

三好達彦

2022.05.24

 パドックから大人びた落ち着きを見せていたスターズオンアース。戦前から「距離は問題ないと思う」とクリストフ・ルメール騎手が言っていたように、最初から最後まで自らのリズムでのびのびと走り、直線では磨き上げた末脚のキレを見せて二冠奪取に成功した。これが彼女の”ハートの強さ”に拠って立つものであるのは言うまでもない。秋華賞(G1、阪神・芝2000m)での三冠制覇に王手をかけた。
 

 重賞勝ちを経て臨んだスタニングローズは豪州きっての名手として知られるレーン騎手の好騎乗も相まって、7番人気の低評価を覆したこのレースは、秋への期待を膨らませるに足るものだろう。

 また3着に食い込んだナミュールは、桜花賞で10着に敗れた汚名を返上し、ポテンシャルの高さをあらためてアピールした。こちらも秋シーズンが楽しみになった1頭である。

 7着のアートハウスと、6番人気で9着のエリカヴィータ(牝3歳/美浦・国枝栄厩舎)はキャリア3戦という経験値の低さが混戦で露呈した感がある。あらためて秋シーズンでの再評価が必要だ。

 ツキが無かった。そう言うしかなかったのが、12着という思わぬ大敗を喫したサークルオブライフだろう。もともとテンションが高めの馬ではあったが、今回の敗戦はあまりに可哀想だった。しかし、それも競馬である。

 最後に触れたいのは、プレビュー記事で「個人的な楽しみ」としたピンハイ(牝3歳/栗東・田中克典厩舎)の4着健闘だ。

 馬体重は前走より4㎏減っての402㎏という華奢さだが、最後の1ハロンの伸びはひと際目を引く鋭さだった。夏の休養での成長を願いつつ、秋を待ちたい。

取材・文●三好達彦

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