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【天皇賞・春】7馬身差で逃げ切りの圧勝! 真のステイヤーはタイトルホルダーだけだったのか?

三好達彦

2022.05.03

天皇賞・春を制したタイトルホルダー。写真:産経新聞社

天皇賞・春を制したタイトルホルダー。写真:産経新聞社

 5月1日、第165回となる天皇賞(春)(G1、阪神・芝3200m)が、2番人気に推されたタイトルホルダー(牡4歳/美浦・栗田徹厩舎)が逃げ切って圧勝。1番人気のディープボンド(牡5歳/栗東・大久保龍志厩舎)が2着、4番人気のテーオーロイヤル(牡4歳/栗東・岡田稲男厩舎)が3着となり、人気サイドの決着となった。

 昨年の菊花賞(G1、阪神・芝3000m)を制し、今回の出走馬中ただ1頭のG1ホースだったタイトルホルダーが、文字どおり後続に影をも踏ませぬ鮮やかな逃げ切りで、二つ目のビッグタイトルを手に入れた。

【関連記事】ディープボンド、タイトルホルダーの2強は揺るがない。馬券圏内突入を狙う意外性に満ちた“大穴候補”も【天皇賞・春プレビュー】
 シルヴァーソニック(牡6歳/栗東・池江泰寿厩舎)が躓いたために落馬するというアクシデントからスタートしたこのレース。外の16番枠からダッシュをきかせたタイトルホルダーが先頭に立つと、ディープボンド、テーオーロイヤル、3番人気のアイアンバローズ(牡5歳/栗東・上村洋行厩舎)が先行集団を形成し、5番人気のヒートオンビート(牡5歳/栗東・友道康夫厩舎)は中団の後ろ目にポジションを取った。

“カラ馬”となったシルヴァーソニックが馬群の前目へと上がっていったため、後続馬の騎手が気を使わざるを得なくなるなか、タイトルホルダーは先行集団に数馬身の差を付けながら1周目のホームストレッチを単騎逃げのかたちで通過。最初の1000mのラップは60秒5と、稍重のタフな馬場状態にしてはやや速めだったが、ここからグッとペースを落として”息を入れる”という理想的な展開に持ち込んだ。

 3コーナーからディープボンドが和田竜二騎手に気合を付けられながら追撃態勢に入り、後続馬群は先頭との差を詰めながら最後の直線へ向いた。

 しかし、この時点で勝負はすでに決まっていた。

 途中でいったんペースを落として息を入れたタイトルホルダーが、最速の上がりとなる3ハロン36秒4という力強い末脚でテーオーロイヤルを突き放し、独走態勢のままゴール。最後にようやく伸びてきたディープボンドが2着に上がったが、その差は7馬身(1秒1)にも広がっていた。
 
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