女子プロレス界のレジェンド長与千種が代表を務めるプロレス団体マーベラスが５月31日、東京・新木場１stRINGで、『マーベラス新木場大会』を開催した。

　第3試合終了後、腰の怪我により昨年９月から欠場を続けていた桃野美桜がリングに登場。桃野は「きのうが誕生日で、無事に24歳を迎えることが出来ました！」とまず24歳の誕生日をファンに伝えると、待ちに待った復帰を宣言した。

「16歳でマーベラスに入ったので、もう24歳かって。10代と20代で周りの対応も全然変わらないので、これは桃野美桜だからだなって。そんな桃野美桜がマイクを持ったっていうことは…６月24日に復帰します！」

　続けてスピードスターは、「24歳の24日、ここにプロレスラーとして立てるのは、すごくうれしいです。あと１か月もないので、ここ新木場にまたぜひ来てください！よろしくお願いします」と終始笑顔で語った。

　マーベラスは、彩羽匠が膝の怪我で長期欠場中に『GAEAISM』でのAAAW全権争奪を巡り、センダイガールズ(仙女)との全面対抗戦を繰り広げていたが、橋本千紘率いる仙女相手に、彩羽の代わりに“暫定エース”として、体を張り続けていたのが桃野だった。門倉凛とのタッグでは、センダイワールドタッグ王座を、橋本＆優宇のチーム200kgから奪取している。

　しかし、その激戦の代償は重く、腰痛が悪化。マーベラスでは、３名の退団選手が出たこともあり、桃野の離脱はかなり痛かったが、“長い目”で見て、桃野を治療に専念させた。

　最近になってから、積極的にセコンド業務やスタッフ業務を手伝う姿が見られていただけに、桃野の復帰が近いのではとされていた。欠場前は、スターダムのハイスピード戦線に入るなど、ハイスピーダーとしての存在感を内外ともに示していたので、どんな復帰ロードを歩むのか注目だ。
  　またAAAWシングル王者の彩羽との対決も期待したいところだが、「ベルトへの興味は誰よりもあります。今、持ってる人よりありますよ。マーベラスに来て初めてのベルトで、いちばん最初に巻くことは出来なかったけど、二冠になった人はまだいないので、それを復帰の目標にしたい」と門倉＆青木いつ希が持っているAAAWタッグにも興味を示していた。

　桃野が帰って来ることで、マーベラスの新章が本格的に幕を開ける。

取材・文⚫︎どら増田

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