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シュネルマイスターが格上も、“イチ推し馬”は東京巧者で4連勝中のイルーシヴパンサー!【安田記念】

THE DIGEST編集部

2022.06.03

これまで5回走って4勝2着1回と大の東京コース巧者であるイルーシヴパンサー。写真:産経新聞社

これまで5回走って4勝2着1回と大の東京コース巧者であるイルーシヴパンサー。写真:産経新聞社

 春のマイル王決定戦、安田記念(G1、東京・芝1600メートル)が6月5日(日)に迫った。実績馬、上がり馬が参集して混戦と見られる今年、各馬の力量をプレビューしてみたい。

 実績的に一番手と見られるのが、昨年のNHKマイルカップ(G1、東京・芝1600メートル)の覇者であり、直後の安田記念で3着、秋のマイルチャンピオンシップ(G1、阪神・芝1600メートル)で2着に食い込んだシュネルマイスター(牡4歳/美浦・手塚貴久厩舎)が断然だろう。

 同馬は上記以外に、昨年の毎日王冠(G2、東京・芝1800メートル)でダノンキングリー、ポタジェという古馬のG1ウィナーを破って優勝している。タフなコース設定ゆえ、1600メートル以上での実績を持つ馬の活躍が目立つ東京のマイル戦だけに、これもプラス材料と言える。

 ただし今年は、3月のドバイターフ(UAE・G1、メイダン・芝1800メートル)で8着に敗れて以来のレースとなるため、海外遠征明けという不安が残るのも確か。大きく凡走するとは思えないが、今回はやや評価を割り引いて対抗格としたい。
 
 逆に、破竹の4連勝で東京新聞杯(G3、東京・芝1600メートル)を制したイルーシヴパンサー(牡4歳/美浦・久保田貴士厩舎)の勢いは大注目に値する。

 昨年の皐月賞(G1、中山・芝2000メートル)で10着に大敗したが、仕切り直しとなった5月の1勝クラス戦から覚醒。1600~1800メートルのレースを強い競馬で制し、東京新聞杯では今回上位人気になるであろうファインルージュ(牝4歳/美浦・木村哲也厩舎)を0秒3も突き放して圧勝し、一躍マイル戦線のトップクラスとの評価を受けるようになった。

 大の東京コース巧者で、これまで5回走って4勝2着1回で、4連勝はすべて東京でのもの。そのいずれも最速の上がりを記録しており、磨きがかかった末脚の切れは東京の長い直線でこそ、と言える存在。晩成の馬が多いハーツクライ産駒であり、その成長力でマイルG1初挑戦という壁を突き破れるとみて、ここは主軸に推したい。

 ファインルージュは、勝利こそないものの、桜花賞(阪神・芝1600メートル)で3着、秋華賞(阪神・芝2000メートル)で2着、そして今年は5月15日のヴィクトリアマイル(東京・芝1600メートル)で2着に入るという優れたG1実績を持つ。

 大きく崩れたのは、距離が長すぎたオークス(G1、東京・芝2400メートル)の11着のみで、あとはすべて3着以内に入っている安定感が素晴らしい。ヴィクトリアマイルから中2週という強行スケジュールにはなるが、その点さえクリアできれば、上位争いに加わることは必定だろう。
 
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