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格闘技・プロレス

“聖地”を沸かせたKO率100%男! ロシアの猛者ベテルビエフの3団体統一に世界も驚嘆「どこまでも冷徹で、破壊的で、残忍だ」

THE DIGEST編集部

2022.06.19

文字通り力でスミスJr.(左)を圧倒したベテルビエフ(右)。そのパフォーマンスには各国メディアも脱帽した。(C)Getty Images

文字通り力でスミスJr.(左)を圧倒したベテルビエフ(右)。そのパフォーマンスには各国メディアも脱帽した。(C)Getty Images

 ロシアが生んだハードパンチャーがまたしてもKO勝利を飾った。

 現地時間6月18日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれたボクシングWBC&IBF&WBO世界ライトヘビー級3団体統一戦で、WBC&IBF王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア)がWBO王者ジョー・スミスJr.(米国)に2回2分19秒TKO勝ち。プロデビューから18戦連続KOで見事に統一王者に輝いた。

 ロシアの偉才による圧倒的な強さが光った。ベテルビエフは、初回にカウンター気味の右フックを見舞って1度目のダウンを奪うと、2回にも右で、さらに再開直後に左右の連打を浴びせて三度ダウンをもぎ取った。

 そして、ほぼグロッキーとなったスミスJr.の様子を好機と見たベテルビエフは、最後は渾身のアッパーとフックのコンビネーションから4度目のダウンをもぎ取り、わずか319秒でのTKO勝ちを収めた。
 
 数多の名勝負の舞台となり、ボクシングの「聖地」と言われるマディソン・スクエア・ガーデンを沸かせた37歳。2013年6月のプロデビュー以来18戦連続KO勝ちを収めてきたカリスマ戦士には、各国メディアからも賛辞が相次いでいる。

 やはりクローズアップされるのは、図抜けたフィニッシュワークだ。ポルトガル紙『Esportes』は「計算されベテルビエフは、どこまでも冷徹で、破壊的で、残忍だ」と称賛。また、メキシコのスポーツ専門メディア『Izquierdazo』は「スミスJr.にとっては本当に悪夢のような戦いだった」と振り返り、次のように続けた。

「ここまでいとも簡単にスミスJr.を破ることは誰も予想していなかった。この夜のロシア人のパンチ力は誰よりも印象的で、支配的だった。ファンも驚かせるほどの力を誇示するショーだった」

 文字通り敵なしで勝ち進めてきているベテルビエフ。WBA同級王者のドミトリー・ビボル(ロシア)との大一番も囁かれる猛者から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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