格闘技・プロレス

“大一番”に敗れた武尊。那須川天心が「一番強かった」と脱帽したカリスマは心境を吐露「仲間に本当に申し訳ない」

THE DIGEST編集部

2022.06.19

大一番に敗れ、肩を落とした武尊。その表情はやはり暗い。(C)THE DIGEST

 人生を懸けた大一番に敗れた"カリスマ"は悲痛な面持ちで心境を語った。

 6月19日、『THE MATCH 2022』が東京ドームで開催され、メインマッチではRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)が、K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に、フルマーク(5-0)の判定の末に勝利した。

 試合後に那須川が「本当に出会えてよかった」と語った武尊は、5万6339人が詰めかけた会場のファンの期待に応えるべく奮闘した。1回の終盤には「刹那で出た」(那須川談)というカウンター気味に繰り出した左フックでダウンを奪われるも、何とか立ち上がり、最後の最後まで食らいついた。
 
 湧き上がる会場の声援にも後押しされ、試合終了のゴングが鳴るまで堂々と渡り合った。キックボクシング界の神童と呼ばれる那須川をして「本当に一番強かった」と言わせた武尊。試合直後にポロっと涙を流した30歳は、試合後会見に落ち込んだ表情で登場。そして声を震わせながら次のように漏らした。

「この試合、本当に、あの……。あの……この試合を本当に実現するために動いてくれた人たちと、支えてくれた人たちと、対戦相手の天心選手に感謝したいです。僕を信じてくれたファンだったり、K-1ファイターの仲間だったり、ジムのみんなには本当に申し訳ない想いでいっぱいです」

 多くを語らずに去っていった武尊は、今後どのような決断を下すのか。その動向が注目される。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)

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