ウルグアイ代表、フランス代表とそれぞれ2試合ずつを戦うラグビー日本代表のテストマッチ4連戦(リポビタンDチャレンジカップ2022)が7月9日、国立競技場で最終戦を迎える。
世界ランキング19位のウルグアイとの2試合(1戦目はセカンドチームのナショナル・デベロップメント・スコッド=NDSで臨んだ)に快勝した世界ランキング10位の日本だったが、1週間前の7月2日に行なわれたフランス戦は、23-42と完敗。前半こそ13-13の同点で折り返したものの、3月のシックスネーションズ(欧州6か国対抗)で全勝優勝を飾り、来年の自国開催のワールドカップ(RWC)に向けて弾みをつけた世界ランキング2位の壁は厚く、後半に地力の差を見せつけられている。
では、リベンジマッチと位置付けるフランスとの2戦目、果たして日本に勝機はあるのだろうか。
まず注目したいのが、試合の入り方だ。キックを多用し、カオスを生み出すことに主眼を置いたラグビーを磨き上げてきたジェイミー・ジョセフHCだが、第1戦ではパスを回すアタッキングファーストのラグビーを選択。立ち上がりからエリアを取るキックを封印し、積極的にボールを動かすことでポゼッション率を高めるゲームプランが上手くハマった。
問題は、フランスから体力を削り取る意味でも効果的だったこのラグビーを、80分間継続できるか。今回は若手主体の来日メンバーとはいえ、さすがはティア1(世界の強豪10か国と位置付けられる階級)の強豪国である。1戦目も後半に入るとブレイクダウンでの圧力を強めることで日本の反則を誘い、主導権を握ることに成功。パワフルなFW陣が強くコンタクトして密集を作り、そこから素早く展開する“シャンパンラグビー”で、58分からの10分間で立て続けに3トライを奪っている。
こうして劣勢に立たされた時のゲームコントロールに、日本はまだまだ課題を残す。苦しい状況からペースを取り戻すには、まずは宮崎合宿で重点的に取り組んできたというディフェンス面で、もうひと踏ん張りが必要だ。1戦目も前半は早いセットからのダブルタックルが決まっていたが、戻りながらのディフェンスを強いられた後半は息切れが明らかだった。
粘りのディフェンスに加えて、PRの稲垣啓太が「こうしたテストマッチで二桁の反則を犯していては勝てない」と言うように、とりわけ自陣でのペナルティを減らすことは、言うまでもなく勝利のための絶対条件。暑さや疲労のある中で、どれだけ規律を保てるかがポイントになる。
世界ランキング19位のウルグアイとの2試合(1戦目はセカンドチームのナショナル・デベロップメント・スコッド=NDSで臨んだ)に快勝した世界ランキング10位の日本だったが、1週間前の7月2日に行なわれたフランス戦は、23-42と完敗。前半こそ13-13の同点で折り返したものの、3月のシックスネーションズ(欧州6か国対抗)で全勝優勝を飾り、来年の自国開催のワールドカップ(RWC)に向けて弾みをつけた世界ランキング2位の壁は厚く、後半に地力の差を見せつけられている。
では、リベンジマッチと位置付けるフランスとの2戦目、果たして日本に勝機はあるのだろうか。
まず注目したいのが、試合の入り方だ。キックを多用し、カオスを生み出すことに主眼を置いたラグビーを磨き上げてきたジェイミー・ジョセフHCだが、第1戦ではパスを回すアタッキングファーストのラグビーを選択。立ち上がりからエリアを取るキックを封印し、積極的にボールを動かすことでポゼッション率を高めるゲームプランが上手くハマった。
問題は、フランスから体力を削り取る意味でも効果的だったこのラグビーを、80分間継続できるか。今回は若手主体の来日メンバーとはいえ、さすがはティア1(世界の強豪10か国と位置付けられる階級)の強豪国である。1戦目も後半に入るとブレイクダウンでの圧力を強めることで日本の反則を誘い、主導権を握ることに成功。パワフルなFW陣が強くコンタクトして密集を作り、そこから素早く展開する“シャンパンラグビー”で、58分からの10分間で立て続けに3トライを奪っている。
こうして劣勢に立たされた時のゲームコントロールに、日本はまだまだ課題を残す。苦しい状況からペースを取り戻すには、まずは宮崎合宿で重点的に取り組んできたというディフェンス面で、もうひと踏ん張りが必要だ。1戦目も前半は早いセットからのダブルタックルが決まっていたが、戻りながらのディフェンスを強いられた後半は息切れが明らかだった。
粘りのディフェンスに加えて、PRの稲垣啓太が「こうしたテストマッチで二桁の反則を犯していては勝てない」と言うように、とりわけ自陣でのペナルティを減らすことは、言うまでもなく勝利のための絶対条件。暑さや疲労のある中で、どれだけ規律を保てるかがポイントになる。