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モータースポーツ

「私は“問題児”が好きだ」 低調・角田裕毅に対してトスト代表の好印象は変わらず!? レッドブルやホンダからも期待の声が続々!

THE DIGEST編集部

2022.07.15

チームやレッドブルグループの首脳たちからポジティブな発言があった角田。まずは、ここ最近の不調を脱したい。(C) Getty Images

チームやレッドブルグループの首脳たちからポジティブな発言があった角田。まずは、ここ最近の不調を脱したい。(C) Getty Images

 2年目のF1を戦っているアルファタウリの角田裕毅。ここまで11戦を終えて入賞3回、合計11ポイントはドライバーズランキングの16位となっている。

【関連記事】角田裕毅、英国GPの“同士討ち”でガスリーにSNSで全面的な謝罪。海外メディアは酷評もファンは賛否両論、チーム批判も
 昨季に続いて開幕戦バーレーン・グランプリで入賞を飾る好スタートを切り、4戦目のエミリア・ロマーニャGPではチームの戦略ミスもあって予選はQ1敗退(16番手)となったものの、スプリントで4つ順位を上げ、決勝では終始安定したドライビングを維持しながらチャンスを逃さずに今季最高の7位フィニッシュという、見事なリカバリーを披露。第6戦スペインGPも予選13番手で厳しいレースが予想されるも、粘りを見せて10位入賞を果たした。

 序盤は、各レースで冷静さ、安定感を感じさせたことで、チーム関係者、メディアから成長ぶりを指摘され、良い流れにあった角田だが、第8戦アゼルバイジャンGPで入賞確実の位置を走りながらもリアウイングの損傷によってピットインを強いられるという不運に見舞われると、続くカナダGPではピットアウト時のコースアウトでリタイア、イギリスGPでは上位走行中にピエール・ガスリーとの“同士討ち”で最後尾転落と、連続でミスを犯してポイントを失った。

 悪い流れの中、オーストリアGPでは終始ペース不足でフラストレーションの溜まる週末を過ごした22歳の日本人ドライバー。その前には、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問から、「無線での罵声など、感情を乱すことがパフォーマンスに悪影響を与えている」という理由で心理学者をつけたことが明かされ、また彼が角田を「問題児」と呼んだことも話題となった。

 以前の高評価から一転、海外メディアからは再び去就を懸念されたりもしている角田だが、先週、アルファタウリのフランツ・トスト代表は、カナダGPでチームメイトを抜こうとして接触した角田について「私は“問題児”が好きだ。なぜなら、歯向かってくるくらいの方が良い子どもだからだ。“聖なる子ども”は、私は好きじゃない」という表現で、角田に対する好印象を表わしている(英国のF1専門サイト『planetf1』より)。

 また、「ユウキの学習曲線の勾配は上がっていることが分かっている。彼は良い仕事をしている」と成長ぶりを認めながらも、「特定の状況では、より自分自身をコントロールし、規律を保つ必要がある。シーズン後半戦にどうなるか、見守っていきたい」と、まだクリアすべき課題があることも指摘した。
 
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