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ゴルフ

【データ考察】149センチの西村優菜が好成績を残せる2つの理由? 得意分野を極め、早くも生涯獲得賞金は3億円間近

山西英希

2022.07.17

安定したパットを武器とする西村は、2シーズン目にして通算6勝を挙げている。(C)Getty Images

安定したパットを武器とする西村は、2シーズン目にして通算6勝を挙げている。(C)Getty Images

 国内女子ツアー前半戦最後の試合となった『ニッポンハムレディスクラシック』で今季2勝目を飾った西村優菜。プロ2シーズン目の途中にして早くも通算6勝を挙げ、生涯獲得賞金額も2億7000万円を超えた。いよいよ3億円突破も目の前に迫ってきたが、身長149センチとツアーのなかでも1、2を争う小柄な西村がなぜここまで好成績を残しているのだろうか。

 高2からナショナルチーム入りし、ガレス・ジョーンズコーチから英才教育を受けた西村。国際試合でも日本チームの団体優勝に貢献するなど、トップジュニアとして活躍してきたが、その後のゴルフ人生も順調だ。プロテストに一発合格すると、その年のファイナルQTでは21位となり20-21年シーズンの出場権を獲得。

 シーズンではいきなり賞金ランキング5位に入る活躍を見せた。今季は16試合に出場し、一度も予選落ちがなく、半数に当たる8試合でトップテン入りを果たしている。現在は国内ツアーで最も安定感のある選手と言えるだろう。

 西村の武器はスタッツが示すようにパットにある。昨季も1ラウンド当たりの平均パット数が29・12(8位)で、パーオンホールでの平均パット数が1・78(6位)だったが、今季は前者が28・25(4位)、後者が1・75(1位)とさらに上がっている。それに伴い、平均バーディ数(3・78)とパーブレーク率(21・21)が1位だ。
 
『ニッポンハムレディスクラシック』の最終日でも15番パー4で8メートルのバーディパットを沈めてガッツポーズを披露していたが、ここぞという大事な場面でしっかりと長いパットを決められるのが西村の強さでもある。

 しかし、今季の成長はパット以外にもある。それはパー5の平均スコアだ。昨季の4・76(14位)から4・73(8位)に上がっている。数字的には上がり幅が小さいと思うかもしれないが、シーズン終了時にはさらに縮めていると予想される。
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