専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

「ふざけている!」米ハードラーが「0.099秒」のリアクションで失格。現地記者らからは「スポーツの成長を止めている」と不満の声も

THE DIGEST編集部

2022.07.18

110メートル障害の決勝でフライング失格となったアレン。地元のファンからはブーイングが飛んだ。(C)Getty Images

110メートル障害の決勝でフライング失格となったアレン。地元のファンからはブーイングが飛んだ。(C)Getty Images

 現地時間7月17日、世界陸上オレゴン大会の3日目の男子110メートル障害決勝で、地元オレゴン大学出身のデボン・アレン(米国)がフライング失格と判定を受けた。これには現地メディアやファンから不満の声が漏れている。

 同日行なわれた準決勝では、3組2着13秒09と全体4番目のタイムで決勝へ進めていたアレン。そのレースでのリアクションタイムは「0.101秒」と群を抜くスタートダッシュで会場を沸かした。

 そこから約2時間半経過した決勝の舞台にアレンが登場。地元のファンの声援を受け、またも好スタートを切ったはずだったが、なんと審判はアレンに対しフライングを告げた。見た目では全く判断がつかない「0.099秒」というリアクションタイムだった。これにはスタンドのファンからはブーイングが送られ、アレンも審判に直接抗議するなど現場は騒然とした。

 実はアレンは、同大会後にNFLイーグルスのキャンプに参加する予定の二刀流なのだ。これが陸上生活最後のレースと意気込んでいたが故に、納得のいかない判定には怒りが収まらなかったようだ。そんな彼は記者団に対して「スタートの号砲を聞くまで、反応はしなかった」と言い分を述べている。
【動画】地元のハードラーがフライング失格に。決定的瞬間をスロー映像でチェック
 
 オレゴン大学のフットボールチーム専門のポットキャスト『Talkin' Ducks』でプロデューサーを務めるジョーダン・ケント氏は、同大学チームの一員であるアレンがあっけなく大舞台から姿を消したことに「陸上競技のルールや方針をつくる人たちは口を閉ざすべきだ」と憤慨したうえで、「今夜デボン・アレンに起こったことは、スポーツの成長を止めるものであり、ルール化することが正しいと考えた人はいない。ふざけているね!」と続けた。

 また地元紙『The Oregonian』でコラムを執筆するビル・オラム氏は、「ハチドリは1秒間に10回羽ばたく。デボン・アレンがやったことは、その100倍の速さだった」と驚きをもって伝えたうえで、「だけど世界選手権を逃した。言葉は悪いけど素早い動きなのに…。冗談でしょ?」と悲観した。

 人間が音を聞いて体を動かすまで最低でも0.1秒はかかるという医学的根拠に基づいてルールが制定されている陸上競技。果たしてルールが変わるときは来るだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】男子100m決勝、サニブラウンは7位で日本初の入賞! 米国勢のメダル独占に「ワンツースリー崩したい」

【関連記事】東京五輪の悪夢から1年――新メンバーで挑む男子400リレーは化学反応を起こせる!? “バトンパス”に不安はない?

【関連記事】山西利和が20キロ競歩で貫禄の金メダル! 銀の池田向希も「頼もしい先輩」と堂々たるレースに賛辞【世界陸上】
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号