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35キロ競歩・川野将虎は“死闘”の末に銀メダル! わずか1秒差で初代王者になれず「まだ自分のレベルでは敵わない」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2022.07.25

デッドヒートの末に銀メダルとなった川野(左)。レース後には、金メダルのスタノ(右)と健闘を称え合った。(C)Getty Images

デッドヒートの末に銀メダルとなった川野(左)。レース後には、金メダルのスタノ(右)と健闘を称え合った。(C)Getty Images

 現地時間7月24日、大会最終日を迎えたオレゴン世界陸上は、男子35キロ競歩決勝を実施し、川野将虎(旭化成)が2時間23分15秒で銀メダルを獲得。野田明宏(自衛隊体育学校)は2時間25分29秒で9位、さらに松永大介(富士通)は2時間33分56秒で26位フィニッシュとなった。

 従来の50キロから、今大会で35キロに短縮した同種目。レース前のシーズンベスト1~3位を上記の3選手で占めるなど、日本勢の活躍に期待が集まっていたなか、東京五輪50キロで6位入賞している川野は、東京五輪20キロ金メダル、マッシモ・スタノ(イタリア)にわずか1秒届かなかった。

 レース後に川野は、「まず去年の東京五輪、世界競歩チーム選手権で叶わなかったメダルというのを獲得できた」と充実した表情を浮かべ、「今年1月から貧血の症状でなかなか思うように練習できず、この大会を諦めかけていた時期もあった」とここまでの苦しい道のりを振り返っている。
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 さらにコーチ、監督らへの感謝を述べると、初代王者に輝いたスタノについては、「去年の五輪で池田(向希)が惜しくも敗れてしまった選手」としたうえで、「今度は自分がスタノ選手に勝って勇気づけてあげたいという気持ちだった」と言及。「やはり強い選手でまだまだ自分のレベルでは敵わない」と続け、次の言葉で今後へ意気込んだ。

「今回メダルという大きな目標を叶えられたが、まだ金メダルを取れていないし、まだまだ未熟な点というのが本当に多かった。ここからたくさん鍛えられる部分があるので、ここで慢心せずに次の世界陸上、パリ五輪に向けて精一杯頑張っていきたい」

構成●THE DIGEST編集部

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