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ブブカを超えた“新鳥人”デュプランティス! 世界新記録更新の22歳は熱心な大谷マニア?「取りつかれたように見てるよ」

THE DIGEST編集部

2022.07.25

陸上界でトップクラスのアスリートとして、目に見える成果を上げているデュプランティス(右)。そんな彼には、大谷(左)への強い憧れがある。(C)Getty Images

 世界記録に到達する見事な跳躍だった。

 現地時間7月25日にアメリカはオレゴン州ユージンで行なわれた世界陸上の最終日となる第10日、男子棒高跳び決勝でアーマンド・デュプランティス(スウェーデン)が、自身が持つ世界記録を塗り替える6メートル21の大ジャンプを披露。昨夏の東京五輪に続く世界大会での金メダルを手にした。

 観衆の熱視線が注がれたなかで、22歳の"新鳥人"は鮮やかに宙を舞った。1回目の試技であっさりと大会新記録(6メートル6)をクリアしたデュプランティスは、続く2回目で自身の世界記録を1センチも上回る6メートル21までバーを上げた。

 そして、彼はそれをもあっさりと超えた。2020年9月に同競技のレジェンドであるセルゲイ・ブブカ(ウクライナ)の屋外世界記録(6メートル14)も更新していたデュプランティスは、これで通算5度目の記録更新。「実は記録はそれほど意識してなかった」と言うが、今回は"元祖・鳥人"の記録を7センチも上回る大記録となった。

 試技後に感慨深げな表情で快哉を叫んだデュプランティスは、「本当に金メダルを取ることに集中していた」と吐露。そんなスーパーアスリートぶりを見せつけた22歳には、憧れる存在がいる。メジャーリーグで図抜けた活躍を続けている大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 昨夏に行なわれた東京五輪に参戦するために来日した際に、球界であらゆる娯楽を提供するサムライスターについて、「僕はショウヘイ・オオタニに夢中なんだ」と目を輝かせていた。
 
 もともと、野球には興味はあった。元アメリカ代表の棒高跳び選手である父と元スウェーデンのバレーボール代表選手の母の間に生まれた超新星は、ニューヨーク・メッツのマイナーでプレーする兄がいたため、大谷が日本ハムで活躍していた当初から関心があった。

 デュプランティスは、大谷の凄みをこう語っていた。

「オオタニがメジャーリーグに来る前にユニホームも買ったんだ。というのも、僕は動画で見て彼のことは知っていたんだよ。それと実際にやってることはクレイジーだと思ったから、友だちにも『彼は凄いぞ。お世辞抜きにオオタニは新しいベーブ・ルースになる』って言っていたんだ。いまじゃ取りつかれたように彼のプレーを見ているよ」

 スポーツの垣根を越え、トップアスリートの活躍に関心を寄せる。そうした飽くなき姿勢も、デュプランティスが世界一のジャンパーたる所以かもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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