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バレーボール

【男子バレー】主将石川祐希が10得点も3-0と完敗。強豪ブラジルへの苦戦中に見えた“収穫”は?

THE DIGEST編集部

2022.08.29

石川(奥)が途中出場で10得点を挙げるも、格上ブラジルにストレートで敗退した。(C)Getty Images

石川(奥)が途中出場で10得点を挙げるも、格上ブラジルにストレートで敗退した。(C)Getty Images

 日本時間8月28日、国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する男子の『世界選手権』(スロベニア/ポーランド共催)で予選ラウンド第2戦が行なわれ、世界ランク8位の日本代表が同4位のブラジル代表と対戦。セットカウント0-3(21-25、18-25、16-25)のストレートで敗れた。

 日本代表は、ネーションズリーグで左足首を負傷し復帰が待たれる主将・石川祐希がベンチスタート。オポジット西田有志、アウトサイドヒッター高橋藍と大塚達宣、ミドルブロッカー小野寺大志と山内晶大、司令塔に関田誠大を先発起用。快勝したカタール戦と同様の布陣で臨んだ。一方、ブラジルは世界屈指のセッターの1人ブルーノ・レゼンデに代わり、交代出場でキューバ戦のフルセット勝利に大きく貢献したフェルナンド・ジル・クレリングを先発メンバーに抜擢した。

 日本は西田のエース2本を含む3連続得点で試合を開始。ブラジルも今週34歳の誕生日を迎えるベテラン、イオアンディ・レアルの2連続エースなどですぐさま追いかけるが、関田のエースや山内のブロックなどで優勢を譲らず、高橋藍のブロックでリードを3点に広げる。すると、レナン・ダルゾット監督はたまらずタイムアウトを要求。警戒する“ニシダ”の名前を挙げて対応を指示した後、展開が一転。リカルド・ルカレッリのサーブで逆転を許してしまう。

 そこで、フィリップ・ブラン監督は石川をコートへ送り出す。背番号14は最初の一打でサイドアウトを奪い、ブロックをかわしてフェイントを決め奮闘。終盤、1点差に詰め寄った日本だったが、勢いに乗ったブラジルに逃げ切られ取るべきセットを落とした。
 
 続く第2セットではスタートから石川を起用した日本だったが、いつもなら決まる攻撃をことごとく拾われ、レセプションでも精彩を欠き、リズムを取り戻せないまま後がなくなる。奮起が期待された第3セットも順調な出足を維持できずに、偏差値の高いブラジルのバレーに翻弄されて完敗。公式戦29年ぶりの勝利は次回の対戦へ持ち越しとなった。

 日本代表の最多得点は第1セット途中から出場した石川がアタックで挙げた10得点に留まった。強い意気込みを持って挑んだ戦いだったが、第1セットを取り逃した後、日本が信条とするバレーをブラジルにさせてしまい課題が残る内容となった。それでも、チーム力を格段にアップさせる石川が、第2、第3セットでフル出場を果たし、故障明けとしては十二分なパフォーマンスを見せたことは大きな収穫になったはずだ。

 悔いの残る結果に終わったが、下を向いている時間はない。龍神NIPPONは決勝ラウンド進出を果たすため、日本時間8月30日21時開始の予選最終戦でキューバとの重要な一戦に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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