8月に東京で開催されたバドミントンの世界選手権で、混合ダブルスの「ワタガシ」こと渡辺勇大&東野有紗組(BIPROGY)が銀メダルを獲得した。
【動画】世界選手権のリベンジ達成!“ワタガシ”が中国ペアを倒した瞬間をチェック
翌週に大阪で開催された「ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン」でも決勝に進み、準優勝。昨夏の東京五輪で日本勢唯一の表彰台となる銅メダルを獲得して名をはせた2人は、昨年12月の世界選手権で銀メダル、今年3月の全英オープンでは昨年からの連覇を達成するなど、大舞台でコンスタントに実力を発揮している。
現在の世界ランクは3位だが、ビッグイベントでの活躍を見れば世界トップと互角に渡り合っていることが分かる。しかし、最大のターゲットとしている世界選手権の金メダルには今回も届かなかった。ワタガシ組が目指しているのは世界選手権や2024年パリ五輪の金メダル。あと一歩を埋めるための課題はどこにあるのか。
8月の世界選手権決勝で、世界ランク2位の鄭思維&黄雅瓊組(中国)にストレート負けを喫した時、東野は悔しさをこらえきれず涙をこぼしていた。
「相手の選手は絶対自分に打ってくると考えていた。自分のレシーブや前衛からの球が決まらなかった。自分の仕事を考えると、きょうは全然ダメだった。(決勝のコートに立った)4人の中で自分が一番劣っていると思う」
そう痛切に言葉を絞り出していた。
ワタガシ組は2019年の世界選手権で銅メダル、2021年は銀メダルと一つずつ上がり、「次は金を取る」との決意を胸に、強化を続けてきた。また、混合ダブルスは全5種目の中で唯一、日本勢が金メダルを獲したことのない種目でもあり、日本で初開催だった今回の世界選手権に懸ける思いはひとしお。東野は世界選手権前の合宿でレシーブの練習を重点的に行って準備してきた。
それだけに、決勝での完敗は悔しかった。敗因を聞かれた渡辺は「点数の取り方、パワー、スピード、リズムの乗せ方など、いろいろなポイントで相手に有意に立たれてしまった」と、総合的に判断していたが、東野は「相手は2人ともすべてのショットにおいてクオリティーが高い。それに対して自分たちもクオリティー高く返さなくてはいけないところで、自分の球が少し浅くなってしまったり、チャンスをつかめなかったりした」と自分を責めた。
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翌週に大阪で開催された「ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン」でも決勝に進み、準優勝。昨夏の東京五輪で日本勢唯一の表彰台となる銅メダルを獲得して名をはせた2人は、昨年12月の世界選手権で銀メダル、今年3月の全英オープンでは昨年からの連覇を達成するなど、大舞台でコンスタントに実力を発揮している。
現在の世界ランクは3位だが、ビッグイベントでの活躍を見れば世界トップと互角に渡り合っていることが分かる。しかし、最大のターゲットとしている世界選手権の金メダルには今回も届かなかった。ワタガシ組が目指しているのは世界選手権や2024年パリ五輪の金メダル。あと一歩を埋めるための課題はどこにあるのか。
8月の世界選手権決勝で、世界ランク2位の鄭思維&黄雅瓊組(中国)にストレート負けを喫した時、東野は悔しさをこらえきれず涙をこぼしていた。
「相手の選手は絶対自分に打ってくると考えていた。自分のレシーブや前衛からの球が決まらなかった。自分の仕事を考えると、きょうは全然ダメだった。(決勝のコートに立った)4人の中で自分が一番劣っていると思う」
そう痛切に言葉を絞り出していた。
ワタガシ組は2019年の世界選手権で銅メダル、2021年は銀メダルと一つずつ上がり、「次は金を取る」との決意を胸に、強化を続けてきた。また、混合ダブルスは全5種目の中で唯一、日本勢が金メダルを獲したことのない種目でもあり、日本で初開催だった今回の世界選手権に懸ける思いはひとしお。東野は世界選手権前の合宿でレシーブの練習を重点的に行って準備してきた。
それだけに、決勝での完敗は悔しかった。敗因を聞かれた渡辺は「点数の取り方、パワー、スピード、リズムの乗せ方など、いろいろなポイントで相手に有意に立たれてしまった」と、総合的に判断していたが、東野は「相手は2人ともすべてのショットにおいてクオリティーが高い。それに対して自分たちもクオリティー高く返さなくてはいけないところで、自分の球が少し浅くなってしまったり、チャンスをつかめなかったりした」と自分を責めた。