モータースポーツ

角田裕毅、イタリアGPは14位に終わるもチーム、専門メディアは好意的な評価!「力強い1日」「ペースは良かった」

THE DIGEST編集部

2022.09.13

イタリアGPでは予選から好調な走りを見せた角田。チーム関係者、メディアからもまずまずの評価を得ている。(C) Getty Images

 F1第16戦イタリア・グランプリは9月11日に決勝レースが行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は14位に終わった。
 
 ペナルティにより最後尾からのスタートとなるも、この週末は車のペースが良いため、決勝での挽回に期待が寄せられていた角田は、1周目で17番手に浮上するなど順調に周回を重ねるが、ハードタイヤを履いた第2スティントではペースを欠いて順位を落とす。そしてレース終盤の47周目にダニエル・リカルド(マクラーレン)のリタイアに伴うセーフティーカー導入時にソフトタイヤに替え、レース再開でのポジションアップに懸けたが、リカルド車の撤去に時間が割かれた結果、チャンスが訪れることはなかった……。

 角田はレース後、「最後尾からスタートするレースは、いつでも難しいものですが、レースの出だしは良く、何台かを追い抜くこともできました。しかし、ハードタイヤではペース不足に苦しむことになりました。ロングランでのペースを確認し、今後のレースに向けてこれを改善する必要があります」と、チーム公式サイトを通して声明を発している。

 チームはSNSに「力強い1日。最後尾から14位まで順位を上げた」と投稿して角田を称えたが、ジョディ・エッギントンTDは「ペナルティにより、ユウキが示した好パフォーマンスが、それに見合うグリッドポジションや良いポイント争いに結びつかなかったことにフラストレーションを感じている」と悔しさを隠さず。一方、フランツ・トスト代表は、日本人ドライバーの奮闘をポジティブに評した。

「ユウキは最後尾からスタートしたため、オーバーテイクは簡単ではなかったが、それをうまくやり遂げた。セーフティーカー出動中に彼をピットに入れてソフトタイヤに替えたのは、レースが再開されれば新しいタイヤでチャンスがあると思っていたからだが、残念ながらそうはならなかった。14位フィニッシュに終わったものの、全体的に見れば、ユウキは良いレースウィークエンドを過ごした」
 
NEXT
PAGE
「角田は最後尾からの出走となったが、それでも14位という結果には満足していない」