格闘技界が誇るレジェンド戦士のコメントが注目を集めている。発言の主となったのは、ブラジル人総合格闘家のアンデウソン・シウバだ。
現在47歳のベテラン戦士は、2006年10月に世界最高峰の格闘技団体『UFC』の第5代UFC世界ミドル級王者に君臨。史上最多連勝記録(16)を作るとともに13年7月まで同タイトルを保持し、確固たる地位を築いた。
そんな“ザ・スパイダー(蜘蛛)”の異名も持つ名手は、2020年にUFCとの契約を解除。総合格闘技の一線級からは退いたが、昨年6月に電撃参戦したボクシングのエキシビションマッチで、元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニアに判定勝ち。そして、今年9月11日には同じくボクシングルールで、元UFCライトヘビー級王者ティト・オーティズにTKO勝ちを収めていた。
50歳を目前にしているとは思えない活躍ぶりを見せつけているアンデウソン。だが、本人は、“その時”を悟っているようだ。
現地時間9月23日に公開されたアメリカ人記者のアリエル・ヘルワニ記者のポッドキャスト番組『The MMA Hour』のインタビューで、「UFCで最後の試合をした時に、日本で最後の試合をしようと(関係者に)話してたんだ。それが完全に理に適っているからね」と断言。そして、その決意の理由を明かした。
「俺が最初にベルトを獲ったのは日本の『修斗』だった。だから、日本の人々やファンに敬意を示すために、最後の試合は日本にしたいと思ったんだ。どうなるかはいずれ分かる」
2001年に修斗でデビューを飾ると、桜井"マッハ"速人を撃破してミドル級王者に輝いてみせたアンデウソン。そこからPRIDEを経た彼は、まさに電光石火で格闘技界のスターダムをのし上がっていった。
そんな思い出深い島国に対する想いを打ち明けたアンデウソンは、「RIZINとも話をしたし、その他の団体とも話をしている。大会や団体の規模は気にしていない。とにかく日本でやりたいと思っている」と宣言。そして、こう続けた。
「当時の俺はただ日本に行き、ベストを尽くして、自分の国、師匠、そしてアカデミーに敬意を示した。だから、もう一度この仕事をやり遂げて、自分の人生の一部を終えたいんだ。『何かをするために戻ろう』とは思ってない。終わりは終わりだ。ドアを閉めるだけだ。これは俺の過去の一部で、感謝して出て行くつもりだ」
このレジェンドの動向に関しては、すでにあらゆる報道がされている。一部では、米国の総合格闘技団体『Bellator』のスコット・コーカーCEOが、「氷の皇帝」の異名で知られるエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)とのビッグマッチをアンデウソン陣営と画策中だとも伝えられている。
はたして、総合格闘界を彩った偉才は、自身が愛した日本で“ラストマッチ”を飾れるのか。今後の動向が注目される。
構成●THE DIGEST編集部
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そんな“ザ・スパイダー(蜘蛛)”の異名も持つ名手は、2020年にUFCとの契約を解除。総合格闘技の一線級からは退いたが、昨年6月に電撃参戦したボクシングのエキシビションマッチで、元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニアに判定勝ち。そして、今年9月11日には同じくボクシングルールで、元UFCライトヘビー級王者ティト・オーティズにTKO勝ちを収めていた。
50歳を目前にしているとは思えない活躍ぶりを見せつけているアンデウソン。だが、本人は、“その時”を悟っているようだ。
現地時間9月23日に公開されたアメリカ人記者のアリエル・ヘルワニ記者のポッドキャスト番組『The MMA Hour』のインタビューで、「UFCで最後の試合をした時に、日本で最後の試合をしようと(関係者に)話してたんだ。それが完全に理に適っているからね」と断言。そして、その決意の理由を明かした。
「俺が最初にベルトを獲ったのは日本の『修斗』だった。だから、日本の人々やファンに敬意を示すために、最後の試合は日本にしたいと思ったんだ。どうなるかはいずれ分かる」
2001年に修斗でデビューを飾ると、桜井"マッハ"速人を撃破してミドル級王者に輝いてみせたアンデウソン。そこからPRIDEを経た彼は、まさに電光石火で格闘技界のスターダムをのし上がっていった。
そんな思い出深い島国に対する想いを打ち明けたアンデウソンは、「RIZINとも話をしたし、その他の団体とも話をしている。大会や団体の規模は気にしていない。とにかく日本でやりたいと思っている」と宣言。そして、こう続けた。
「当時の俺はただ日本に行き、ベストを尽くして、自分の国、師匠、そしてアカデミーに敬意を示した。だから、もう一度この仕事をやり遂げて、自分の人生の一部を終えたいんだ。『何かをするために戻ろう』とは思ってない。終わりは終わりだ。ドアを閉めるだけだ。これは俺の過去の一部で、感謝して出て行くつもりだ」
このレジェンドの動向に関しては、すでにあらゆる報道がされている。一部では、米国の総合格闘技団体『Bellator』のスコット・コーカーCEOが、「氷の皇帝」の異名で知られるエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)とのビッグマッチをアンデウソン陣営と画策中だとも伝えられている。
はたして、総合格闘界を彩った偉才は、自身が愛した日本で“ラストマッチ”を飾れるのか。今後の動向が注目される。
構成●THE DIGEST編集部
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