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格闘技・プロレス

歴戦を繰り広げた名古屋に渾身シャイニング葬で別れ! 武藤敬司が盟友たちへの想いも語る「もう俺は背中を見せれない」

THE DIGEST編集部

2022.09.26

最後まで“らしさ”を忘れず、無骨にリングで魅せる武藤。その勇姿をしっかりと目に焼き付けたい。(C)NOAH

最後まで“らしさ”を忘れず、無骨にリングで魅せる武藤。その勇姿をしっかりと目に焼き付けたい。(C)NOAH

 9月25日、プロレスリング・ノアは『GRAND SHIP 2022 in NAGOYA PRO-WRESTLING LOVE FOREVER.2~OUT BREAK~』ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)大会を開催。セミファイナルでは、武藤敬司の引退カウントダウン第2戦として、武藤&藤田和之の新日本プロレス出身コンビが、武藤と同期の船木誠勝、そして武藤とは全日本プロレスでも交流があった中嶋勝彦の金剛タッグと対戦した。

 試合は久々に『OUT BREAK』を入場曲にしてリングインした藤田が“主役”をフォローするなかで新日本プロレス出身コンビが、相手を翻弄。最後は武藤がシャイニングウィザードでカウント3を奪取。新日本時代から数々の名勝負を繰り広げた名古屋に別れを告げた。

 試合後、武藤は「藤田と組むのも、船木と戦うのも、勝彦と闘うのももう最後だと思うとさ、なんか本当にやるせないっていう気持ちもあるんだけど。気持ちは凄いやる気があっても、なかなかに肉体はね。言っちゃったら時差ボケの真っ最中だからさ」としみじみと引退に向けた想いを語った。
 
「よりによって、どういうわけか、今日から新しいシューズはいてるんだよ。またこれが馴染んでなくて。引退するのに、この場に及んでまた新しいシューズ。これは馴染んでないから、たぶん辞める頃になると、引退試合ぐらいになって、ちょうど馴染んでくるようになるんだけど。まあ、できる限り、今持っている力全て、やりきったという気持ちはあります」

 そして、数も少なくなった歴戦の“盟友”たちについては、「もう俺は背中を見せることはできないからな。あとはもう船木とか、藤田に託したわけであって。あと勝彦は今のバリバリだからさ。あらゆるものに挑戦して、きっといいレスラーになると思いますよ。勝彦もそのうち俺たちみたいに年取るんだからな。そういう部分で言ったら、今日はもしかしたら勝彦にとってもいい経験したのかもしれないですね」と漏らした。

 また、10.30東京・有明アリーナ大会での出場が予定されている武藤は、「たまに突発的にグレート・ムタでポーンみたいなのが出てくるからよ。いつ何時また現れるかわかんないよ」としつつも、「もう38年、最終的にはノアに落ち着いたけど、グレート・ムタとしてこの間はアメリカのニューヨークに行ったし、ちょっと携わったリング…特に新日本なんかそこで育っているからね」とポツリ。「もしかしたら新日本のリングもというなかで、なんか棚橋(弘至)も俺に対してメッセージを飛ばしてきてくれたりもするからね。その辺、接点持てればいいかな、なんて思ってますよ」とかつての付き人、棚橋弘至戦に含みを残した。

◆プロレスリング・ノア◆
『GRAND SHIP 2022 in NAGOYA PRO-WRESTLING LOVE FOREVER.2~OUT BREAK~』
2022年9月25日
愛知・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
観衆 1933人
▼PRO-WRESTLING LOVE FOREVER.2~OUT BREAK~(60分1本勝負)
○武藤敬司&藤田和之(20分35秒 体固め)船木誠勝&中嶋勝彦●
※シャイニングウィザード

文●どら増田

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