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1番人気メイケイエール“新女王”なるか? 本命馬、対抗馬、穴馬を徹底チェック【スプリンターズS・プレビュー】

三好達彦

2022.10.01

G1初制覇を目指すメイケイエール。気性面での成長も見られる。写真:産経新聞社

G1初制覇を目指すメイケイエール。気性面での成長も見られる。写真:産経新聞社

 秋のG1シーズンの開幕を告げるスプリンターズステークス(G1、中山・芝1200メートル)が10月2日(日)に開催される。

 天候は週が明けてから雨の日は無く、馬場状態は速めの時計が出る「良」が予想される。前週の日曜日と変わりがなければ、それほど傷んでいないインコースを通った馬に有利な傾向となるだろう。ただし、それは逃げ・先行有利という結果とは直結せず、差し馬であってもコースロスのないインを通れた馬が上位に食い込んでくる可能性は十分にある。

 ここは人気でも、前哨戦のセントウルステークス(G2、阪神・芝1200メートル)で2着に2馬身半差をつけ、レコードタイムで圧勝を飾ったメイケイエール(牝4歳/栗東・武英智厩舎)を主力に指名するのが得策だろう。

 スタッフが「身体が緩かった」という2、3歳時から卓越したスピードを見せていた本馬は、ときに”引っかかる”ことがありながらも成績は安定しており、大崩れしたのは桜花賞(勝ち馬から2秒9遅れた最下位)のみと言っていい。ちなみに、決して得意とは言えない重馬場での開催となった今春の高松宮記念(G1、中京・芝1200メートル)でも、着順は5着だが、勝ち馬とのタイム差は0秒1しかなかった。

 セントウルステークスでの体重は前走比+14キロと、馬体は一段と成長を感じさせるようになっており、追い切りでも強めに追っただけでラストの1ハロンで11秒1という出色のタイムを叩き出して、ひと叩きされての好調ぶりを強烈にアピールした。
 
 今回で6戦連続の騎乗となる池添謙一騎手も、気性的な面も成長してコントロールが利きやすくなっていると語るメイケイエール。ここは“新女王”誕生の舞台となる可能性が高いと見る。

 対抗格に評価したいのは実績馬の3頭。今春の高松宮記念を“鬼脚”で制したナランフレグ(牡6歳/美浦・宗像義忠厩舎)、函館スプリント(G3、函館・芝1200メートル)の圧勝劇が光るムラクレア(牝3歳/栗東・長谷川浩大厩舎)、キーンランドカップ(G3、札幌・芝1200メートル)で重賞初制覇したヴェントヴォーチェ(牡5歳/栗東・牧浦充徳厩舎)。

 なかでも、父ミッキーアイルの主戦騎手でもあったベテランの浜中俊騎手が手綱をとり、斤量の53キロも味方しそうなナムラクレアを中心視したい。中山は初経験となるが、桜花賞(G1、阪神・芝1600メートル)で3着しているように、直線の急坂も苦にしないはずだ。前目の位置が取れれば、メイケイエールを苦しめるシーンがあるかもしれない。
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