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【凱旋門賞プレビュー・後編】ハイレベルな激戦模様! 欧州の有力馬を相手に日本競馬の悲願達成は?

三好達彦

2022.10.01

日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇は成るか? (C) Getty Images

 10月2日(日)に迫った凱旋門賞(GⅠ、ロンシャン・芝2400m)。前編では日本から乗り込む精鋭4頭を分析したが、後編では欧州の有力馬について見ていくことにしよう。

【動画】凱旋門賞、日本馬の挑戦(2017~2021年)
 無敗で英ダービー(G1、エプソム・芝1マイル4ハロン6ヤード=約2420m)を制したデザートクラウン(Desert Crown/牡3歳・英国が故障で休養に入り、また、デビュー以来10戦全勝と無敵の進撃を続けるバーイード(Baaeed/牡4歳・英国)も回避が決定。やや拍子抜けした感があるのは確かだが、それでも欧州の関係者やマスコミのあいだいでは、「ハイレベルな激戦模様」というのが101回目を迎えた今年の凱旋門賞の見立てになっている。

 主力視されているのが、ルクセンブルク(Luxembourg|牡3歳/愛・A.オブライエン厩舎)である。

 英2000ギニー(G1、ニューマーケット・芝8ハロン=約1609m)を3着としたあと、軽度の筋損傷が分かり英ダービーを回避。しかし復帰後は、ロイヤルホイップステークス(G3、カラ・芝10ハロン)、愛チャンピオンステークス(G1、レパーズタウン・芝10ハロン)を連勝。あらためて古馬のトップクラスを上回るポテンシャルを見せつけた。

 テーマは2400mという距離となるが、父キャメロット(Camerot)が英・愛ダービーを制していることを考えれば、血統的には大した不安材料とはなるまい。

 伯楽エイダン・オブライエン、名手ライアン・ムーアという欧州競馬きっての最強コンビで臨む大一番に期待は高まるばかりだ。
 
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前走で能力の高さを見せつけたオネスト。連軸として面白い存在になるはず