破竹の勢いで連勝を重ねてきた日本の前に立ちはだかったのは、"絶対王者"だった。
現地10月8日、中国・成都で開催中の世界卓球・団体戦は女子決勝を行なわれ、世界ランキング2位の日本は同1位の中国と対戦。伊藤美誠、木原美悠、長崎美柚は果敢に挑んだが、結果は0-3のストレート負けを喫した。
石川佳純、平野美宇がメンバー入りをせず、フレッシュな5名で臨んだ今大会。それでも準決勝までの6試合をすべて3-0のストレート勝ちを飾る快進撃を見せた日本は、過去47年間で2度しか負けがない中国の牙城を打ち崩しに挑んだ。
しかし、大国の壁は分厚かった。腕の怪我のために早田ひなを欠いた日本は、なんとか食い下がったが、陳夢(チェン・ムン)、王曼昱(ワン・マンユ)、孫頴莎(スン・インシャ)の"最強トリオ"に為す術がなく、文字通りの完敗を喫した。
もっとも、母国開催で負けられなかった中国には並々ならぬ想いがあった。試合後、中国メディア『網易体育』の取材に応じた王は、「私は伊藤との試合のためにずっと準備してきた」と語った。
第2試合に登場した王は、「相手も素晴らしかったですが、どんなに素晴らしくても、この試合はなんとしても食らいついていかなければいけない。私はずっと準備をしてきたんです」と吐露。"伊藤対策"を徹底した舞台裏を告白した。
「伊藤とはこれまでに何度もシングルスで対戦してきましたけど、今回は団体戦だった。困難な状況に陥ることも覚悟はしてましたし、"封閉訓練"(非公開練習)で常に準備してきました。伊藤だけではなく、日本チームについて徹底的に研究したので、勝つための精神状態が整い、一生懸命に戦おうという気持ちで試合に臨みました」
第1試合を制した陳の後を受け、「プレッシャーは感じてなかったですね。ただ楽しめました」という。心身ともに万全だった王は、ゲーム3-1で伊藤を打ち破り、チームの勢いを加速させたのだった。
圧巻の強さで決戦を制した中国。その裏には、"打倒・伊藤"を見事に実行した選手たちの努力があった。
構成●THE DIGEST編集部
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現地10月8日、中国・成都で開催中の世界卓球・団体戦は女子決勝を行なわれ、世界ランキング2位の日本は同1位の中国と対戦。伊藤美誠、木原美悠、長崎美柚は果敢に挑んだが、結果は0-3のストレート負けを喫した。
石川佳純、平野美宇がメンバー入りをせず、フレッシュな5名で臨んだ今大会。それでも準決勝までの6試合をすべて3-0のストレート勝ちを飾る快進撃を見せた日本は、過去47年間で2度しか負けがない中国の牙城を打ち崩しに挑んだ。
しかし、大国の壁は分厚かった。腕の怪我のために早田ひなを欠いた日本は、なんとか食い下がったが、陳夢(チェン・ムン)、王曼昱(ワン・マンユ)、孫頴莎(スン・インシャ)の"最強トリオ"に為す術がなく、文字通りの完敗を喫した。
もっとも、母国開催で負けられなかった中国には並々ならぬ想いがあった。試合後、中国メディア『網易体育』の取材に応じた王は、「私は伊藤との試合のためにずっと準備してきた」と語った。
第2試合に登場した王は、「相手も素晴らしかったですが、どんなに素晴らしくても、この試合はなんとしても食らいついていかなければいけない。私はずっと準備をしてきたんです」と吐露。"伊藤対策"を徹底した舞台裏を告白した。
「伊藤とはこれまでに何度もシングルスで対戦してきましたけど、今回は団体戦だった。困難な状況に陥ることも覚悟はしてましたし、"封閉訓練"(非公開練習)で常に準備してきました。伊藤だけではなく、日本チームについて徹底的に研究したので、勝つための精神状態が整い、一生懸命に戦おうという気持ちで試合に臨みました」
第1試合を制した陳の後を受け、「プレッシャーは感じてなかったですね。ただ楽しめました」という。心身ともに万全だった王は、ゲーム3-1で伊藤を打ち破り、チームの勢いを加速させたのだった。
圧巻の強さで決戦を制した中国。その裏には、"打倒・伊藤"を見事に実行した選手たちの努力があった。
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