F１第18戦の日本グランプリは10月９日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は13位に終わり、初の母国レースでのポイント獲得はならなかった。

　鈴鹿サーキットのスタンドを埋めた大観衆が見守る中、雨のレースはスタートし、予選13番手の角田は水しぶきで視界がほとんど奪われた状態でもうまくコースの外側から順位を上げて９番手に浮上したが、３周目で赤旗が提示され、２時間以上の長い中断を強いられることとなった。

【動画】フェルスタッペンもまさか!? 波乱の日本GPで総合V決定の瞬間 　レース時間が残り40分を切る中、ローリングスタートでレースが再開されると、角田はインターミディエイトにタイヤを替えたところで順位を落とし、ジョージ・ラッセル（メルセデス）に抜かれてポイント圏内から転落。残り10分のところで再度タイヤを替え、16番手でコースに戻ると、ペースを上げて３台をかわしたところでチェッカーフラッグは振られる。10位のランド・ノリス（マクラーレン）とのタイム差はわずか５秒弱であり、悔しさは残った。

　角田はチームの公式サイトを通して、「難しい午後になりました。絶対にポイント圏内でレースを終えたいと思っていましたが、それができずに本当に残念です。今日は、やれることは全てやり、車から最大限の力を引き出せたと思いますが、それでもペースがありませんでした」とレースを振り返るとともに、鈴鹿での特別な体験についても言及している。

「この週末は本当にエキサイティングで、ホームサーキットをF１でドライブするという初めての経験を本当に楽しむことができました。このような雨の中、僕やチームをサポートしてくれた全てのファンの皆さんに、心から感謝したいと思います」

　また彼は、このレースを制して２年連続のワールドチャンピオンを決定したレッドブルのマックス・フェルスタッペンを「マックス、チャンピオンシップ制覇、本当におめでとう」と祝福し、「日本のファンが今日、これを目撃できたことは素晴らしいと思います」とも付け加えた。

　アルファタウリの車両性能責任者のギョーム・ドゾトゥーは「ユウキは、ファーストスティントではノリスの背後で幾らかタイムを失った。我々は２度目のインターへの交換を決断し、その後ユウキは多くの素晴らしいオーバーテイクを果たし、フィニッシュまで突き進んだが、悲しいことにポイントを獲得するには十分ではなかった」とのコメントを残している。