10月10日に行なわれたF１第18戦の日本グランプリで、今季12勝目を飾ったレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、２年連続でのワールドチャンピオンに輝いた。

　雨のレース、ポールポジションでスタートし、２時間超の中断の後でもトップを守り続けたマックスだが、当初は周回数の関係でハーフポイントになり、チャンピオン決定は次戦以降に持ち越しになると思われていた。しかし、規定によればレースが再開されたためフルポイントが与えられるということで、本人も（チームも）驚きの戴冠となった。

【動画】「あなたはチャンピオンです！」 恋人、スタッフと喜びを分かち合うフェルスタッペン、２年連続総合V決定の瞬間！  「子どもの頃に、こんなことが将来に起こるなんて絶対に信じられなかった。本当に信じられない！　とても幸せだ。そして、ここ日本で決められたことも。今季は素晴らしい優勝を挙げることができたし、我々は非常に堅実だった。（昨季はメルセデスが制した）コンストラクターズランキングでも首位を走っていることは非常に良いことだし、このままフィニッシュできるよう頑張りたい」（オランダのF１専門サイト『RN365』より）

　このように語った25歳の２タイムズ・チャンピオンについて、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「マックスは信じられないぐらいに支配的だ。今季序盤の数レースでトリッキーな時期を過ごした後、彼は反撃を見せ、チーム全体を新たなレベルに導いた。チャンピオンシップを勝ち取ったのは、非常に特別なことだ」と賛辞を贈っている（スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』より）。

　また、マックスを幼少期から鍛え上げた元F１ドライバーの父親ヨスは、鈴鹿に姿は見せず、直に息子の栄光の瞬間を目撃することはなかったが、「彼には『お前はベストだ』と伝えた」と報告。「昨季は信じられないほどエモーショナルな気分になったが、今季は早くから何が起こるかは分かっていた」と語るとともに、チャンピオンを決めたレースでの息子のパフォーマンスを絶賛した。

「マックスは力強いレースを見せた。鈴鹿では38分間の雨のレースで、２位に26秒差をつけた。このようなコンディションでは、彼は特別な力を発揮する。子供の時にレースを始めた頃から、雨の中では何か特別なものを彼は持っていた」（『RN365』より）