世界が熱視線を送るビッグマッチがついに実現した。
10月13日、ボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、来る12月13日に東京・有明アリーナでWBO世界同級王者のポール・バトラー(英国)と4団体王座統一戦を行なうと正式に発表した。
双方にとって念願のタイトルマッチだ。今年6月に“宿敵”ノニト・ドネア(フィリピン)との◎度目の対決で264秒でのTKO勝ちを収めた井上は、かねてからの目標だったバンタム級の“完全統一”を宣言。これに同月にWBO王者となったバトラーも反応し、実現は秒読み段階と見られていた。
水面下で両陣営の交渉が重ねられたなかで、ついに実現したビッグマッチ。13日の会見で井上は「圧倒的な力の差で4団体統一を成し遂げたい」と意気込んだが、対峙する英国戦士も闘志を漲らせている。試合合意発表後、自身が契約するプロモート会社『Probellum』を通じ、バトラーは「20年以上もボクシングをやってきて、成功も挫折も味わった。だからこそ、このキャリア最大であり、スポーツ界でも最大の栄誉が与えられるこの試合にたどり着いたんだ」と語気を強めている。
「俺に課せられた使命の大きさに幻想を抱いているわけじゃない。だけど、文句なしのバンタム級世界チャンピオンになることを夢見てきた。そして、ようやくチャンスを得たんだ」
さらに『Probellum』を取り仕切るリチャード・シェーファーCEOからも「イノウエの実力は誰もが知るところだ。しかし、ポールは歴史的な大番狂わせを起こす準備ができている」と太鼓判を押されたバトラーは、こうも続けている。
「もちろんイノウエが驚異的なファイターなのは分かっている。だけど、俺の技術や決意を過小評価する人なんていないはずだ。俺はボクシングというスポーツの歴史に自分の名前を刻むために日本へ行く」
まさに決戦。そこに向けて早くも臨戦態勢に入っている感もあるバトラーを、下馬評で有利と見られている井上がいかに迎え撃つのか。その行く末から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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双方にとって念願のタイトルマッチだ。今年6月に“宿敵”ノニト・ドネア(フィリピン)との◎度目の対決で264秒でのTKO勝ちを収めた井上は、かねてからの目標だったバンタム級の“完全統一”を宣言。これに同月にWBO王者となったバトラーも反応し、実現は秒読み段階と見られていた。
水面下で両陣営の交渉が重ねられたなかで、ついに実現したビッグマッチ。13日の会見で井上は「圧倒的な力の差で4団体統一を成し遂げたい」と意気込んだが、対峙する英国戦士も闘志を漲らせている。試合合意発表後、自身が契約するプロモート会社『Probellum』を通じ、バトラーは「20年以上もボクシングをやってきて、成功も挫折も味わった。だからこそ、このキャリア最大であり、スポーツ界でも最大の栄誉が与えられるこの試合にたどり着いたんだ」と語気を強めている。
「俺に課せられた使命の大きさに幻想を抱いているわけじゃない。だけど、文句なしのバンタム級世界チャンピオンになることを夢見てきた。そして、ようやくチャンスを得たんだ」
さらに『Probellum』を取り仕切るリチャード・シェーファーCEOからも「イノウエの実力は誰もが知るところだ。しかし、ポールは歴史的な大番狂わせを起こす準備ができている」と太鼓判を押されたバトラーは、こうも続けている。
「もちろんイノウエが驚異的なファイターなのは分かっている。だけど、俺の技術や決意を過小評価する人なんていないはずだ。俺はボクシングというスポーツの歴史に自分の名前を刻むために日本へ行く」
まさに決戦。そこに向けて早くも臨戦態勢に入っている感もあるバトラーを、下馬評で有利と見られている井上がいかに迎え撃つのか。その行く末から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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