バンタム級の“完全制覇”を目指してきた井上尚弥(大橋)が、ついに大一番を迎える。10月13日、来る12月13日に東京・有明アリーナでWBO世界同級王者のポール・バトラー(英国)と4団体王座統一戦を行なうと正式に発表した。
今夏に“宿敵”ノニト・ドネア(フィリピン)との2度目の対決で264秒でのTKO勝ちを収めた井上は、ボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界のベルトを手にした試合直後に「年内にやりたい」と断言。すぐに目標をWBOのタイトルを手にするバトラーに向けていた。
バンタム級に階級を上げてから4年、瞬く間にスターダムを駆け上がってきた井上。今年6月には、“ボクシングの本場”アメリカで最も権威があるとされる老舗専門誌『The Ring』のパウンド・フォーパウンド(PFP)で日本人史上1位に輝いた。文字通り「世界最強」の称号を得た29歳だけに、バトラーを倒してバンタム級の完全統一を果たせば、より声価を高めるのは必至だ。
そんな“モンスター”(井上の愛称)にとっての大一番には、海外メディアも熱視線を向けている。米スポーツ専門局『ESPN』は、「バトラーは誰もが認めるバンタム級の王が築いた地位を揺るがせるか」と銘打った記事内で「今、イノウエは、世界で最もエキサイティングなボクサーだ」と、日本が誇るチャンプの実力を絶賛した。
また、米ボクシング専門サイト『Boxingnews24』は、すでに「すごく理想かな」と本人が語る井上のスーパーバンタム級への階級上げに着目。このバトラー戦について「現状ではイノウエのKO勝利は必至だ。相手のアゴ周りのガードは不安定で、ましてやモンスターを打ちのめせるほどのパワーもない」と断言。そのうえで、こう続けている。
「イノウエがバトラーを撃破した場合、この試合がバンタム級での最後となり、彼は122ポンドに上げて4階級制覇を目指すと言われている。仮に彼がスーパーバンタム級に進んだ場合には、スティーブン・フルトン(WBC、WBO)、ムロジョン・アフマダリエフ(IBF、WBA)という2人の王者と対戦し、一気に誰もが認める存在になる可能性がある」
まずはバトラーとの4団体統一戦を制せるかどうか。そのうえで、スーパーバンタム級を支配するフルトンとアフマダリエフという世界屈指の猛者たちといかに闘うのか。いずれにしても井上の一挙手一投足への興味は尽きない。
構成●THE DIGEST編集部
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バンタム級に階級を上げてから4年、瞬く間にスターダムを駆け上がってきた井上。今年6月には、“ボクシングの本場”アメリカで最も権威があるとされる老舗専門誌『The Ring』のパウンド・フォーパウンド(PFP)で日本人史上1位に輝いた。文字通り「世界最強」の称号を得た29歳だけに、バトラーを倒してバンタム級の完全統一を果たせば、より声価を高めるのは必至だ。
そんな“モンスター”(井上の愛称)にとっての大一番には、海外メディアも熱視線を向けている。米スポーツ専門局『ESPN』は、「バトラーは誰もが認めるバンタム級の王が築いた地位を揺るがせるか」と銘打った記事内で「今、イノウエは、世界で最もエキサイティングなボクサーだ」と、日本が誇るチャンプの実力を絶賛した。
また、米ボクシング専門サイト『Boxingnews24』は、すでに「すごく理想かな」と本人が語る井上のスーパーバンタム級への階級上げに着目。このバトラー戦について「現状ではイノウエのKO勝利は必至だ。相手のアゴ周りのガードは不安定で、ましてやモンスターを打ちのめせるほどのパワーもない」と断言。そのうえで、こう続けている。
「イノウエがバトラーを撃破した場合、この試合がバンタム級での最後となり、彼は122ポンドに上げて4階級制覇を目指すと言われている。仮に彼がスーパーバンタム級に進んだ場合には、スティーブン・フルトン(WBC、WBO)、ムロジョン・アフマダリエフ(IBF、WBA)という2人の王者と対戦し、一気に誰もが認める存在になる可能性がある」
まずはバトラーとの4団体統一戦を制せるかどうか。そのうえで、スーパーバンタム級を支配するフルトンとアフマダリエフという世界屈指の猛者たちといかに闘うのか。いずれにしても井上の一挙手一投足への興味は尽きない。
構成●THE DIGEST編集部
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