エテリ門下生、自慢の“２トップ“がコーチ陣に感謝を述べた。

　ロシアの16歳カミラ・ワリエワと15歳ソフィア・アカチエワが、現地時間10月22・23日に開催された「ロシアグランプリ（GP）ステージ１」のモスクワ大会に出場。結果はワリエワが優勝し、アカチエワが２位。エテリ門下生の実力を存分に見せつけるワンツーフィニッシュで同大会を終えた。

　ワリエワは、現地時間10月24日に自身のSNS『テレグラム』を更新した。

「ロシアGPの第１戦が終了しました。この間、私と一緒に悩み、応援してくれた皆さん、ありがとうございました。トゥトベリーゼ先生、グレイヘンガウス先生、ドゥダコフ先生の各コーチ、チーム全体にも感謝しています。そしてもちろん、いつも一緒にいる家族や友人も感謝しています。この先には、次のステージがあります。一週間後、カザンでお会いしましょう！」と両手ハートの絵文字を添え、写真５枚とフリー演技の動画を投稿した。
  　ワリエワのチームメイトで、後輩のアカチエワも25日に『テレグラム』を更新。ワリエワ同様、コーチ陣に感謝を述べている。

「ロシアGP第1戦モスクワ大会が終了しました。競技シーズンの幕開けに、とても満足しています。トゥトベリーゼ先生、グレイヘンガウス先生、ドゥダコフ先生。私のコーチに大感謝です！ 素晴らしい雰囲気を作ってくれた観客の皆さんに心から感謝します。ファンの皆さん、応援ありがとうございます。プレゼントはとても大事にします！」と、こちらは写真５枚を投稿。笑顔で銀メダルを手にしている様子やファンからもらった大量のぬいぐるみが添えられていた。

　アカチエワは、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ大会を狙うロシア期待の“神童”。ロシア・カザンで開催されたロシア杯で、当時13歳ながら一つのプログラムで2本の4回転ジャンプとトリプルアクセルを成功させるという、女子世界初の偉業を達成した。

　さらに衝撃的だったのは、昨シーズンのジュニアグランプリシリーズ。第４戦ロシア大会に登場すると、フリーの冒頭でトリプルアクセルを成功。２本目の4回転トウループ＋3回転トウループの連続ジャンプも決め、出来栄え点（GOE）は「2・58」点を得た。３本目の4回転サルコウは着氷で手をついたが、演技後半には4回転トウループを含めた3連続ジャンプにもチャレンジした。トリプルアクセルだけでなく、4回転ジャンプ2種類3本。もはや、“男子シニアレベル”と言っていいほどの高難度構成で、デビュー戦を完勝で飾った。

　ロシアは国際スケート連盟（ISU）から国際大会からの除外措置を今シーズンも継続されており、ロシアスケーターらは、ロシア各地で行なわれるシリーズ大会を主戦場として戦う。日本を含めた海外の強豪スケーターたちとのマッチアップはできないが、「チーム・エテリ」の勢いは、まだしばらく続きそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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