格闘技・プロレス

「通してたらいいんじゃない?」に込めた武藤敬司の“元付き人”棚橋弘至へのメッセージ「いつかはあいつも立ち止まる」【ノア】

THE DIGEST編集部

2022.10.31

棚橋(左)と身体と身体をぶつけ合って、メッセージを送り合った武藤(右)。「足引っ張った」と反省しながらも、後輩との対戦への想いを語った。(C)NOAH

 プロレスリング・ノアは『ABEMA presents 有明凱旋ーTHE RETURNーPRO-WRESTLING LOVE FOREVER.3~TRIUMPH~』10.30東京・有明アリーナ大会を開催。セミファイナルでは、「PRO-WRESTLING LOVE FOREVER.3~TRIUMPH~」として、武藤敬司&丸藤正道&稲村愛輝が、新日本プロレスの棚橋弘至&真壁刀義&本間朋晃と対戦した。

「師弟対決」とも言える武藤と棚橋の絡みが注目された一戦は、丸藤が本間を必殺の不知火で仕留めて決着。試合後、武藤は「敵の棚橋、真壁、本間とかは何かそれほど変わってない。いい意味でそれほど変わってない。こっちも変わってないんだけど。棚橋じゃないけど、1分、1秒でもホントは長く試合をしていたかったよな。今日は『武藤敬司』として最後だからね、少し硬くなっちゃったな。足引っ張っちゃった」と少し納得がいかなかった様子で振り返った。

「同情だよ。ホントは俺、ヒールやりたかったんだけどな。隣の丸ちゃんとかだったらヒールもそんなにね。本間とかいじめて本間コールかかるぐらいの試合がしたかった。武藤敬司としては今年最後。今年最後な。突発的に何か生まれるかもしれないけど、とりあえず最後だよ。棚橋は例のごとく通路でこいつ(稲村)のこといいなって」

 そうどこか寂し気に語ったレジェンドは、かつて愛弟子だった棚橋との対戦については「うーん、どうなのかな。ホントに何か全然ある意味、変わってなかった。あいつも光の速さより速く進むなんて言ってるけど、いつかはあいつも立ち止まる時が来るわけだからな」と回顧。そして、笑みを浮かべて、こう続けた。
 
「まだ数試合あるわけだから俺も。後輩のみんなにいい背中見せられるような止まり方をしたいななんて思ってますよ。(棚橋へのメッセージ?)いや、何もないよ。今のままでいいんじゃないの。あんまり俺からしてみたらあのチャラチャラさは好きじゃねえんだけど、通してたらいいんじゃない?」

 そんな武藤との対決を受け、棚橋は「久しぶりのノアのリング。凄いエネルギーが溢れてて、会場の声援もあったし、リングに上がらせてもらって凄く嬉しかったし。そして、言ってた武藤敬司を査定する。結果を発表します……合格です」と語り、「新日本プロレスのビッグマッチにぜひとも武藤さんを招聘したいと、来ていただきたいと思ってます。まあ、武藤さんが査定してくれと言ってたんですからね。でも、煽りVでも武藤さんの付き人から始まって……。久しぶりの対戦だったけど、付き人孝行できたんじゃないかなと思います」と懐かしいレジェンドとの対決を振り返った。

 かつて付き人として武藤に仕えた棚橋。残り僅かのレスラー人生を謳歌する武藤の新日本参戦を後押していく覚悟だ。

◆プロレスリング・ノア◆
『ABEMA presents 有明凱旋ーTHE RETURNーPRO-WRESTLING LOVE FOREVER . 3 ~TRIUMPH~』
2022年10月30日
東京・有明アリーナ
観衆 3739人
▼PRO-WRESTLING LOVE FOREVER . 3 ~TRIUMPH~(60分1本勝負)
武藤敬司&○丸藤正道&稲村愛輝(20分32秒 エビ固め)棚橋弘至&真壁刀義&本間朋晃●
※不知火

文●どら増田

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