早くもモンスターの“次章”に熱い視線が注がれている。

 去る12月13日、井上尚弥（大橋）は東京・有明アリーナで行なわれたポール・バトラー（英国）とのボクシング世界バンタム級４団体統一戦に勝利し、日本人初、史上９人目の４団体統一王者となった。

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　長期戦を強いられながらも11回TKO勝ちを収めた井上は、試合後、「スーパーバンタム級への転向を考えています」と宣言。すでにその視線は、WBC、WBO同級王者のスティーブン・フルトン（米国）、 WBA、IBF王者のムラドジャン・アフマダリエフ（ウズベキスタン）といった難敵がひしめくスーパーバンタム級へ向いている。

　次なる井上の挑戦には、もちろん海外のボクシングファンの注目度も高い。「イノウエが完全統一を果たした。（試合を）いま見終えたところだ。バトラーを一方的に打ちのめし、11回TKO。予想通り、完全に圧倒した」とツイートしていた米ボクシングライター、ダン・ラファエル氏の元には、次のような質問が寄せられた。

「フルトンは、126ポンド（フェザー級）に階級を上げるのだろうか？ 彼がまずアフマダリエフと戦わず、その勝者とイノウエによる統一王者同士の対決を122ポンド（スーパーバンタム級）で組まないというのは、茶番だ」

　これに対してラファエル氏は、「126ポンドでWBC暫定王座をかけ、ブランドン・フィゲロア（米国）と再戦する予定だ」と回答。すると、フルトン本人からは、「（私が）まだ122ポンドの王者なのを忘れてはいけない」とのリプライが寄せられ、「忘れていないよ！あなたにとってイノウエは、一番面白いファイトだと思う。おそらく、最も儲かるだろう」と返している。

　さらに、バトラー戦の前から井上に挑発的な言動を見せていたフルトンは、「この試合（フィゲロア戦）を終えてから、どうなるのかを見よう」ともコメント。猛者たちが絡み合う同階級の戦線だが、果たして今後どのような戦いが繰り広げられていくのだろうか。その動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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