専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
格闘技・プロレス

「『じゃあ受けてみろ』って言いたくなる」井上尚弥戦での“亀戦法”への批判にバトラー陣営から反論!「イノウエの打撃は銃声だ」

THE DIGEST編集部

2022.12.16

世界屈指のハードパンチャーである井上(右)を前に防戦一方となったバトラー(左)。彼が用いた戦術には批判が相次いだ。写真:AP/アフロ

世界屈指のハードパンチャーである井上(右)を前に防戦一方となったバトラー(左)。彼が用いた戦術には批判が相次いだ。写真:AP/アフロ

 世界が熱視線を送った一戦だった。12月13日に行なわれたボクシング世界バンタムの4団体統一戦だ。
【動画】猛ラッシュで沈んだバトラー。井上の怪物級のKOシーンをチェック

 この試合でWBAスーパー&IBF&WBC世界同級王者の井上尚弥(大橋)は、WBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)に11回1分9秒KO勝利。アジア人として史上初の4団体統一を成し遂げた。

 文字通りのビッグマッチは、井上の一方的な展開だった。

 序盤から攻勢を強めた“モンスター”に対し、34歳の英国人戦士は徹底して防御を固める戦法を選択。8回には井上が両手を後ろに回してのノーガードモーションを取ったが、打ち出さずに、11回に打ち倒されるまで攻勢には出なかったのである。
 
 まるで亀のようにガードを固め続けたバトラー。井上に「何しに日本に来たんだ、と。本当に勝つ気があるのか」とまで言わせた彼の“守戦”には異論が噴出した。

 もっとも、バトラー陣営から批判に対する反論が飛んだ。彼が契約する米ボクシングプロモーション会社『Probellum』で人材発掘部門のトップを務めるサム・ジョーンズ氏は、試合後に自身のツイッターを更新。次のように批判への怒りをにじませた。

「誰もが意見を言う権利はある。だけど、イノウエの打撃は銃声のような音がするんだ。それをリングサイドで聞いていると、『じゃあ、受けてみろよ!』と言いたくなる」

 試合当日はリングサイドで、運命の大一番を見守っていたというジョーンズ氏。井上の持つ破壊力のあるパンチの凄まじさを絶賛する彼は、「ポールはベストを尽くしたが、地球上最高の選手にシンプルに負けたというだけだ」とも断言。あらためて、“史上初”の偉業を成しえた29歳の日本人ファイターに脱帽した。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「もっと堂々としろ!」と味方陣営も苛立っていた!? 井上尚弥に「勝つ気があるのか」と言わせたバトラーの“亀戦法”の是非

【関連記事】強烈な打撃音に米メディア衝撃…井上尚弥の“渾身ボディ”に敗れたバトラーも脱帽!「いいボディを食らった」

【関連記事】「イノウエが世界最高とは思わない」“敵なし”の井上尚弥にSバンタム級王者フルトンが挑発!「パワーを奪ったら何が残る?」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号