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フィギュア

復活の“元女王”紀平梨花、SP11位に「全然ダメでした」と反省。側転は両手になる失敗も、フリーは「全て出したい!」【全日本フィギュア】

THE DIGEST編集部

2022.12.23

昨季全休した紀平がついに全日本選手権に戻って来た。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

昨季全休した紀平がついに全日本選手権に戻って来た。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 12月22日に大阪・東和薬品ラクタブドームで開幕したフィギュアスケートの全日本選手権。初日に行なわれた女子シングルのショートプログラム(SP)では、昨シーズン怪我に泣いた紀平梨花が“復活”の第一歩目を踏み出した。

 2年ぶりに日本一を競う舞台に戻ってきた元女王は、第4グループの1番滑走で登場。「The Fire Within」の曲に乗せ、冒頭のダブルアクセルは余裕をもって着氷。続く3回転サルコウ+3回転トゥループのコンビネーションは、サルコウでバランスを崩し、続くジャンプは2回転に変更した。3回転ループは高さが出せなかったものの降りた。

 それでもスピンやステップは全てレベル4を獲得する意地を見せた。また彼女の代名詞となっている片手側転は、両手になるも転倒は免れ、最後まで滑り切り、60.43点で11位とした。

 ただ元優勝者だけに納得がいっていないようで、20歳は演技後「今日の演技は、朝の練習やいつもに比べて、切れ味があまり出ていなかった。サルコウは仕方ないですが、ループは練習通り決められれば良かった」と反省を口にし、フリースケーティング(FS)に向けてこう意気込んだ。
 
「表彰台を目標にしていましたが、今の時点ではそういうのは考えないようにしようと思うので、まずはフリーでベストな演技をできる体の状態にしたい」

 そして自身のTwitterでは、「今日のショートは全然ダメでした、、。いつもの自分とは程遠い演技でした。応援してくださっている皆様に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と自身の胸の内を吐露し、「フリーでは練習してきたことは全て出したいです」と記している。

 最終順位を決めるFSは24日に実施される。元女王が完全復活する瞬間を待ちわびるファンは多い。

構成●THE DIGEST編集部

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