22年の国内女子ツアーを振り返るにあたり、その指標となるメルセデスランキングを見ると、１位は年間５勝を挙げた山下美夢有で、２位は同じく年間５勝を挙げた西郷真央だった。実はこの２人、01年度生まれの同学年なのだ。

　３位には99年度生まれの稲見萌寧が入り、以下、４位勝みなみ(98年度生まれ)、５位西村優菜(00年度生まれ)、６位吉田優利(00年度生まれ)、７位小祝さくら(98年度生まれ)、８位菅沼菜々(99年度生まれ)、９位堀琴音(95年度生まれ)、10位藤田さいき(85年度生まれ)となった。

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　トップテンに限れば、22年の最強世代は01年度世代になるが、もう少し枠を広げてみたらどうなるだろうか。まずは、世代別の優勝回数を見ると、最多優勝回数が01年度世代の10勝で、以下98年度世代(６勝)、00年度世代、03年度世代(ともに３勝)が続く。
  　ちなみに91、95、99、02年度世代が２勝で、85、86、88、89、92、93、97年度世代が１勝を挙げている。やはり、山下＆西郷の01年度世代ペアが抜きん出ている形となった。ただ、優勝人数では98年度世代、俗にいう黄金世代が４人と最多だった。畑岡奈紗に続き、今年から渋野日向子が米女子ツアーを主戦場としているが、高橋彩華、植竹希望が初優勝を飾るなど、層の厚いところを見せている。

　次に、シード権を獲得したメルセデスランキングの上位50人に対し、ポイント(pt)を付けてみたらどうなるだろうか。１位を50ptとし、50位を１ptとする。ptを獲得した選手を世代別に分けて合計してみると、なんと１位は213ptを獲得した98年度世代だった。２位が00年度世代の113pt。だてに黄金世代、プラチナ世代と言われているわけではなかったのだ。３位にようやく01年度世代が99ptで入ったが、同ptで96年度世代も３位となった。以下、５位99年度世代、６位88年度世代、７位95年度世代、８位タイ93、03年度世代、10位02年度世代となった。