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格闘技・プロレス

「まだイノウエのレベルではない」無効試合から一転KO勝ちのカシメロ、“次なる照準”は?「陣営はネリとの対戦を模索」と母国報道

THE DIGEST編集部

2022.12.26

スーパーバンタム級に階級を上げたカシメロが、再びベルト獲りへの意欲を見せている。(C) Getty Images

スーパーバンタム級に階級を上げたカシメロが、再びベルト獲りへの意欲を見せている。(C) Getty Images

 世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)がボクシング界で存在感を強める一方、かつて同級のWBOベルトを保持し、対抗王者として君臨していたジョンリエル・カシメロ(フィリピン)も次なるターゲットに狙いを定めているようだ。

 現地時間12月3日には、韓国開催のスーパーバンタム級ノンタイトル戦でWBO同級8位・赤穂亮(横浜光)と対決したカシメロ。2回途中、相手の後頭部にパンチを当て、ノーコンテストとなっていたこの試合だが、21日には、主催の『TREASURE BOXING PROMOTION』により、カシメロの2回KO勝ちと裁定が変更された。

【動画】ノーコンテストから一転KO勝ちとなったカシメロvs赤穂戦をチェック!
 同発表を受け、フィリピンのメディア『Rappler』は25日、「ノーコンテストからKO勝利となったカシメロがメキシカンに照準」とのタイトルで記事を掲載。プロ戦績を32勝4敗(22KO)とした母国戦士について、「自身を122ポンド(スーパーバンタム級)の正当な脅威として位置付けてみせた」と紹介しつつ、今後の動きを展望している。

 さらに記事内では、階級上げを明言した井上の存在にも触れられており、「アカホに勝利したが、まだイノウエのレベルには達していない」との指摘。その上で、カシメロの次なる対戦候補としては、元世界2階級王者、WBC世界スーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(メキシコ)を挙げ、「カシメロ陣営は、ネリとの対戦を模索しているとされる」と伝えた。

 また、23日に英スポーツラジオ局『talkSPORT』が掲載した記事で、「この男(井上)には誰も勝てないだろう」などと語った米興行大手『Top Rank』のボブ・アラムCEOによるコメントを引用すると、「118ポンド(バンタム級)で倒すべき相手がいなくなったイノウエは、122ポンドに攻め込むつもりだ」とあらためて報じている。

 現在、WBC、WBO王者のスティーブン・フルトン(米国)、WBAスーパー、IBF王者のムラドジャン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が、主要4団体のベルトを分け合っているスーパーバンタム戦線。井上、カシメロらが階級を上げてきたことにより、ますます混沌としていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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