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マラソン・駅伝

【箱根駅伝】いよいよ区間エントリー発表!エース級は「ジョーカー」で補欠起用か!?「1区」警戒のチームも?

THE DIGEST編集部

2022.12.29

12月29日に箱根駅伝の区間エントリーが行なわれる。16名から誰が登録されるか注目だ。写真:JMPA

12月29日に箱根駅伝の区間エントリーが行なわれる。16名から誰が登録されるか注目だ。写真:JMPA

 来年1月2、3日に開催される「第99回箱根駅伝」の区間エントリーが、12月29日に発表される。

 今月10日のチームエントリーで登録された16名のなかから、各チームは1区から10区まで出走予定の選手を決めるのだ。ただし区間エントリーされた選手が走るとは限らない。レース当日に区間登録選手と補欠登録選手の入れ替えは可能で、最大6名まで(1日に変更できる最大人数は4名)を許可されている。変更は、正競技者(区間登録されている選手)と補欠競技者との交替のみ。正競技者間での区間変更は認められていない。ここが肝だ。

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 毎年、各チームの指揮官は区間配置に頭を悩ます。単にそれぞれの適正区間に選手を当てはめるだけではない。監督は選手の状態と適正を見極めつつ、他校の戦力も考えたうえで最終的に選手を送り出す。

 当日にベストな選手オーダーを組むために、上位校は「当て馬」を用意する。エースがどこを走るのか他校に対して隠すという意味合いもあるが、複数の区間を走れる選手を保険として補欠に残すことが一般的だ。どこでも走れるエースは「ジョーカー」という切り札になるのだ。

 三冠に王手をかけた駒澤大は、間違いなく「優勝」オーダーを組んでくる。学生界最強の田澤廉(4年)、主将の山野力(4年)や鈴木芽吹(3年)、花尾恭輔(3年)、安原太陽(3年)ら主力をどの区間に配置するか。

 さらに出雲駅伝、全日本大学駅伝でともに1年生らしからぬ走りを見せた佐藤圭汰、そして全日本で駅伝デビューながら区間賞を獲得した山川拓馬という勢いのあるルーキーの配置も気になるところだ。
 
 2連覇を目指す青学大は、“2枚看板”の近藤幸太郎(4年)と岸本大紀(4年)をはじめ、4年生を9人登録している。監督トークバトルで原晋監督は、近藤と岸本の起用について「往路」と明言している。共に上りも下りも走れるタイプだからこそ、29日は補欠に回す可能性は十分にある。また長く戦線を離脱している前回5区で区間3位の若林宏樹は、今大会も5区に入れてくるか……。

 本来であれば各校自慢のエースが集結する「花の2区」は誰を起用するか、また特殊区間5区6区でライバル校とどのように差をつけるかなど指揮官は考えるが、今回は例年以上に「1区」を重視する大学があると予想される。

 というのも、前回大会1区では中央大の吉居大和が大逃げを図った。元々1区は牽制し合うケースが多い。他大学と差をつけられなければ、エースを使い捨てにすることになるので、大エースを置くことは滅多にない。だが優勝を狙うチームは、前回と同じような展開を警戒してくるだろう。

 各大学の様々な戦術が読み取れる区間エントリー。オーダーとにらめっこしながらレース当日まで楽しみたいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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