マラソン・駅伝

【箱根駅伝】ルーキー佐藤圭汰を「補欠」に回した駒澤大の“最強の布陣”とは?青学大は“攻めのオーダー”で勝負

THE DIGEST編集部

2022.12.29

箱根駅伝まであと4日に迫った12月29日、区間エントリーが発表された。写真:JMPA

 来年1月2日、3日に開催される「第99回箱根駅伝」の区間エントリーが12月29日に発表された。

 三冠に王手をかける駒澤大は手強そうだ。全日本大学駅伝でスターターを務めた円健介を今回も1区に、学生界最強の田澤廉(4年)を2区、出雲駅伝でゴールテープを切った鈴木芽吹(3年)を4区に登録した。そして前回5区で区間4位と快走した金子伊吹(3年)は2年連続で山上りを予定する。

【PHOTO】青山学院大が大会新記録で2年ぶり6度目の優勝!第98回箱根駅伝を振り返る

 往路だけでも最強の布陣だが、復路も安定感があるオーダーだ。7区安原太陽(3年)、8区花尾恭輔(3年)、9区山野力(4年)を配置している。そして勢いのあるルーキー佐藤圭汰と山川拓馬を補欠に。まさに「優勝」のための切り札として準備しているようだ。
 
 対抗馬はやはり2連覇を狙う青学大だ。1区から目片将大、近藤幸太郎、横田俊吾と力をつけた4年生3人を並べる攻めのオーダーだ。前回5区で区間3位の若林宏樹を今年も5区に予定するなど駒澤大に引けをとらないオーダーを組んでいる。

 7区には佐藤一世(3年)を用意。2年連続10区の中倉啓敦(4年)を今回もアンカーに抜擢している。さらに補欠には、原監督が「往路」を明言する岸本大紀(4年)をはじめ、前回9区で区間新の中村唯翔(4年)、前回3区で快走した太田蒼生(2年)、世田谷ハーフマラソンで日本人トップの田中悠登(2年)が控えている。

 出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに2位の國學院大は、4本柱のうちの中西大翔(4年)と平林清澄(2年)を補欠に温存。そして山本歩夢(2年)を3区に、伊地知賢造(3年)を5区に登録した。

 他大学の注目の補欠を見ると、前回1区で空前絶後の区間記録を叩き出した中央大の吉居大和(3年)、東京五輪で3000メートル障害入賞の実績がある順天堂大の三浦龍司(3年)がいる。

 補欠登録選手は、レース当日に区間登録選手との入れ替えが可能だ。最大6名まで(1日に変更できる最大人数は4名)を許可されているが、各大学の指揮官の目論見はいかなるものだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】青学大の原監督が思わず"弱音"発言!? 三冠を狙う駒澤大に「うわー怖いな…」「ちょっとビビってます」【箱根駅伝】

【関連記事】どこよりも早い箱根駅伝TOP10順位予想!駒大、國學院大、青学大…有力校の"戦力"をチェック

【関連記事】どこよりも早い来季の"勢力地図"!2023年の本命はやっぱり青学大。気になる2位以降は?