無敵の強さを誇る"モンスター"に賛辞の声が止まない。去る12月13日、ボクシング世界バンタム級の４団体完全統一を果たした井上尚弥（大橋）だ。

【動画】強烈な打撃音に米メディア衝撃！井上尚弥のKOシーンをチェック 　東京・有明アリーナでWBO同級王者ポール・バトラー（英国）を11回TKOで圧倒し、またしてもその強さを世界に知らしめた井上。これでアジア人初、史上９人目の４団体統一を果たすと、試合後には、「スーパーバンタムに上げて、トップ戦線に入っていきたいなと。2023年はそんな思いでいっぱいです」と堂々宣言した。

　これを受け、英スポーツ専門メディア『GiveMeSport』は現地時間28日、井上が契約している米プロモート会社『Top Rank』のCEOを務め、"ボクシング界の重鎮"として知られるボブ・アラム氏のインタビュー記事を掲載。「イノウエに通用しそうなのはタイソン・フューリー（英国）くらいだ、彼にとって少し大きすぎるしね」と現WBAヘビー級王者の名を挙げつつ、言及している。

　さらに、「イノウエという選手は恐ろしい。まるで装填されたライフル銃のようだ。この男にはワクワクさせられる」と絶賛のコメントを続ければ、「試合をしている途中、相手がかわいそうになってくるほどだ」とも言及。「脳震盪を起こすようなパワーを持つ彼ほどの選手は、明らかに見たことがない」と、そのインパクトを強調した。

　また、「本当にスペシャルな存在だ」と続けると、「以前イノウエをアメリカに連れてきたとき、ラスベガスにある日本食レストランのオーナーや常連客のみんなが熱狂していた」というエピソードも共有。これを踏まえ、今後に向けては、「少なくとも、もう１試合はアメリカでやってもらうことになるだろう」とも語っている。

　プロ戦績を24戦無敗（21KO）に伸ばし、バンタム級の頂点に立ってもなお、新たな挑戦を続ける井上。来年、スーパーバンタム級で活躍する姿も楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部
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