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「“26歳で”とは言いたくない」ワリエワが脱帽するトゥクタミシェワの国内選手権銅メダル!15歳の新女王も敬愛「私も長く滑る」

THE DIGEST編集部

2022.12.30

国内選手権で8年ぶりにメダリストになった26歳のトゥクタミシェワ。競った若手選手たちからも尊敬の声が後を絶たない。 (C)Getty Images

国内選手権で8年ぶりにメダリストになった26歳のトゥクタミシェワ。競った若手選手たちからも尊敬の声が後を絶たない。 (C)Getty Images

 息長くトップパフォーマンスを続ける“女帝”にライバルたちから賛辞が相次いでいる。

 現地12月25日、フィギュアスケートのロシア選手権が行なわれ、15歳のソフィア・アカチエワが初優勝を飾った。2位には北京五輪4位のカミラ・ワリエワが入り、3位に最年長26歳のエリザベータ・トゥクタミシェワが入った。
【画像】トゥクタミシェワ「このメダルは大きな価値がある」8年ぶりのロシア選手権表彰台をチェック

 ロシアの新チャンピオンは15歳の少女だった。名伯楽エテリ・トゥトベリーゼコーチから寵愛を受けるアカチエワはショートで85.59点をマークして首位に立つと、フリーは冒頭トリプルアクセルで転倒してしまったが、4回転トゥループを2本降り、スピンやステップは最高評価のレベル4を獲得した。フリー164.15点、合計249.74点で昨季の国内ジュニア女王が、シニアの舞台でも頂点に立った。

 ロシアスポーツメディア『Sport24』のコンスタンチン・レシク記者は新女王に直撃インタビューすると、「このような素晴らしいアスリートたちと競い合い、この場にいられることを光栄に思っています。ロシア選手権の前は、このような結果になるとは思ってもいませんでした」と弾んだ声で喜びを語った。

 さらに15歳は優勝の歓喜以上に、26歳の女帝に敬意を表していたという。

「私はリーザ(トゥクタミシェワの愛称)をとても尊敬しています。私は2007年生まれで、リーザはすでにロシア選手権に出場しています。その思いは私の心を震えさせ、衝撃を与えています。できるだけ長く私も滑りたいです」
 
 ショート4位だったワリエワはフリーの冒頭で4回転トゥループ+2回転トゥループのコンビネーションジャンプを成功し、続く4回転トゥループを決めるなど、合計247.32点で2位だった。

 演技後、ワリエワは「この場にいることを楽しみ、観客からエネルギーをもらうことを心がけました。彼らに感謝したい。ショートのミスをくよくよせず、信じて笑ってくれた最高のサポートをしてくれたコーチらに感謝です」と振り返っている。

 そして、ワリエワもリーザに対し尊敬の念を抱く。「私もロシア選手権に15回出場するためにも努力しなければなりません。頑張ります(笑)私はリーザをとても尊敬しています。“あの歳で”とは言いたくない」と15度目のロシア選手権出場を果たしたレジェンドへの想いを明かした。

 フリーではトリプルアクセルを2本成功させ、8年ぶりのメダリストとなったトゥクタミシェワは今大会の結果について、概ね満足しているという。

「この順位に満足しています。私はカミラに、3位は私にとってもう一つの勝利であり、彼女に近づいたと言いました (笑) 私の感覚では(2021年の)世界選手権の銀メダルと比べてもいいと思っています。今、このような成熟した年齢で、高い競争率の中で、とても有意義なことだと思います。一番とは言い切れませんが、私にとっては大切なメダルです」

 4回転ジャンプを駆使する10代の若手選手たちと、いまだ互角の戦いを演じているトゥクタミシェワ。闘志はいまだ衰えず、リンクから去る気持ちは毛頭ないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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