マラソン・駅伝

「自分の役割は果たせた」大迫傑が11人抜き区間2位に手応え!力走に「多くの選手の選択肢になれば」【ニューイヤー駅伝】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.01.01

大迫は8年ぶりの駅伝を11人抜きの快走で区間2位の好タイムで終えた。レース後の記者会見でも手応えを口にする。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 陸上界を牽引する先駆者としての思いを吐露した。

 第67回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)に、男子マラソン前日本記録保持者の大迫傑(ナイキ所属)が8年ぶりに出場した。去年の東京五輪マラソン6位入賞の実力は、久々の駅伝でも健在だった。

 大迫はGMOインターネットグループの3区(13.6キロ)に登場。18位で襷を引き受けると、ここからオリンピアンの実力を存分に発揮。順位を一気に7位まで上げる快走を見せた。

 区間賞(37分40秒)はトヨタ自動車の太田智樹に譲ったが、11人抜きする見事な走りで区間2位の記録をマーク。37分57秒でトップと31秒差の7位まで順位を上げる力走で4区に襷をつないだ。

 レース後、大迫は会見に臨んだ。会見場に現れると、充実した表情を見せ「11月にマラソンを走ってからの大会だったので個人的にはチャレンジだったけど、いい流れを作ることができた。個人としての手応えはあったし、間違いなく注目していただけたと思う」と8年ぶりの駅伝参戦を楽しんだ様子。

 加えて大迫はランナーとして、新たな選択肢を広げられたことに胸を張った。

「僕だけでなく、多くの選手の第3の選択肢になれば。さらに実業団の選手もいい選択肢になれたらいい」
 
 11人抜きの快走については「区間賞を逃したけど、吉田選手に襷をいい位置でつなげた。自分がいい位置でつなげられればと思ったし、まだまだこの先のレースは目が離せない順位だったので。任された自分の最低限の役割は果たせたと思う」と振り返った。

 今後についての展望は個人競技がメインであることに変わりはないとし、「国際大会で結果を残すために準備したい」と意気込んだ。

 大迫のニューイヤー駅伝参戦は確かな足跡を残し、強烈な存在感は大会を大いに盛り上げ、参加選手に大きな刺激を与えたことは間違いない。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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