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マラソン・駅伝

“誘導ミス”で県駅伝予選2位の中越高、2か月に渡る猛抗議も結果は覆らず。全国大会の夢が途絶える「無念さを感じざるを得ません」

THE DIGEST編集部

2022.12.27

全国高校駅伝の新潟予選で中越高は誘導ミスにあい2位に泣いた。写真はイメージ。(C)Getty Images

全国高校駅伝の新潟予選で中越高は誘導ミスにあい2位に泣いた。写真はイメージ。(C)Getty Images

“誘導ミス”で全国駅伝の夢が途絶えた高校があった。

 10月28日に開催された新潟県予選会(男子)の3区で悲劇は起きた。トップを走行していた中越高校は先導の自転車により誤ったルートに誘導され、約200メートル長く走らされた。2位以下に約20秒のリードを保っていた中越高だったが、正規ルートから外れた間に十日町高校に先頭を譲ってしまい、4区へ襷を渡した時には13秒のビハインドとなったのだ。

 中越高は前を猛追するも、最後までトップに返り咲くことはなく十日町高とは12秒差の2位で涙を流した。この事実を知った中越高は、10月31日付で抗議文を新潟県高等学校体育連盟に提出した。だが正式結果発表後30分以内の抗議でなかったため、競技規則に則り認められなかった。

 同校は文部科学省、スポーツ庁、全国高等学校体育連盟、日本陸上競技連盟の4団体に嘆願書を提出するなどあらゆる手を打ったが、全国大会への道は切り開けなかった。

 12月25日の全国高校駅伝には十日町高が出走となった。1区から46位(47校中)と出遅れた新潟代表は、途中43位まで順位を上げるも、たけびしスタジアム京都に戻って来た時には最下位だった。

 そして中越高は12月27日、「事態解決に至らなかったことは誠に残念でありますが、この総括をもってこの件の区切りとしたいと考えています」とリリースを配信し、これまでの経緯や問題点を詳細に記載したうえで、抗議の狙いをこう記した。
 
「今大会における誘導の非一貫性や競技成立に至る過程の不適切な対応等を鑑み、また今大会は全国大会の予選を兼ねているために問題をそのままにしてはならないことやこれまで努力してきた生徒や保護者の心情等を考慮し、これまで抗議をしてきました」

 そして「現在に至るまで主張は平行線に終わってしまい、無念さを感じざるを得ません」と選手の気持ちを慮った。

 まさかのアクシデントで、これまでの努力が水の泡となった選手たち。これを機にいまいちど運営側も誘導のやり方を見直す必要がありそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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