2022年のスポーツ界で印象的な出来事を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、米女子大生アスリートであるオリビア・ダンのSNS投稿が物議を醸したシーン取り上げる。インフルエンサーとしても活躍する彼女はセクシーさを売りにした投稿が多いために賛否両論が上がった。
記事初掲載:2022年11月12日
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スポーツ界の未来を担うであろう若手女子アスリートの投稿が話題となっている。
【画像】億万長者となった写真で波紋! 話題となったダンのインスタグラム投稿をチェック
投稿主は、ルイジアナ州立大学の女子体操チームに所属するオリビア・ダン。2017年に全米選抜にも選出された実力派である彼女は、インスタグラムとTikTokで800万人のフォロワーを持つ人気インフルエンサーとしての一面も持っている。
弱冠二十歳の彼女だが、SNSでの投稿はおよそ学生アスリートのそれではない。スポンサーを意識したものや流行りのダンス動画が中心であり、時にはファッションブランドを宣伝するために誘惑的な写真もポストされる。
SNS上で、とくに同世代の支持を集めているダン。彼女のインフルエンサーの年収200万ドル(約2億7600万円)とも言われ、米誌『Times』で当人は、「すごい額です。誇りに思っています。私は大学スポーツの女性選手ですからね。大学を出たら、ほとんどの女子スポーツにはプロのリーグがないですから」とキッパリと語っている。
もちろん、規定上は彼女の行動は何の違反でもない。2021年に規則の見直しを図った全米大学体育協会(NCAA)は、大学生アスリートが知名度(Name)、イメージ(Image)、好感度(Likeness)で収入を得る行為を認めているのだ。
無論、メジャー企業ともNIL契約を締結して大金を得るようになったダンの投稿が、万人に受けているわけではない。一部では異論も噴出している。とりわけ長年、女子アスリートたちの平等性を主張してきたレジェンドにとっては、若い選手たちがSNSの投稿で人気を得るようになっている現状が受け入れがたいようである。
大学女子バスケットボール界で「最も成功したコーチ」と評されるスタンフォード大学のタラ・バンデルビアは、米紙『New York Times』の取材で、「いまのテクノロジーは古くからある性差別的な考えを支持していると思う。私たちは、競い合い、プレーし、資金を持ち、施設を持ち、コーチを持つといった、オリンピック級の競技に伴うすべての機会を得るために闘っています。この状況は後退です」と断じた。
一方でダンのようなNILによって大金を得るアスリートを支持する声もある。自身のインフルエンサーとして活動しているプロゴルファーのペイジ・スピラナックは、ツイッターでバンデルビアに反論する形で、こう論じている。
「自分とは違うやり方だからと他の女性の功績をけなす女性にはうんざりしている。ダンは、年収200万ドルを稼いでいるから嫌われている。彼女は学生アスリートでありながら、20歳でビジネスを成功させた。本当に最悪」
ダンのほかにも、東京五輪の体操女子個人総合で金メダルを獲得したオーバーン大学のスニサ・リーなどNCAAのNILを見直したルール変更によって、いわゆるセクシーさを売りとして、“億万長者”となっている若手アスリートは数多く存在する。そうした現状に対する賛否は止みそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
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記事初掲載:2022年11月12日
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スポーツ界の未来を担うであろう若手女子アスリートの投稿が話題となっている。
【画像】億万長者となった写真で波紋! 話題となったダンのインスタグラム投稿をチェック
投稿主は、ルイジアナ州立大学の女子体操チームに所属するオリビア・ダン。2017年に全米選抜にも選出された実力派である彼女は、インスタグラムとTikTokで800万人のフォロワーを持つ人気インフルエンサーとしての一面も持っている。
弱冠二十歳の彼女だが、SNSでの投稿はおよそ学生アスリートのそれではない。スポンサーを意識したものや流行りのダンス動画が中心であり、時にはファッションブランドを宣伝するために誘惑的な写真もポストされる。
SNS上で、とくに同世代の支持を集めているダン。彼女のインフルエンサーの年収200万ドル(約2億7600万円)とも言われ、米誌『Times』で当人は、「すごい額です。誇りに思っています。私は大学スポーツの女性選手ですからね。大学を出たら、ほとんどの女子スポーツにはプロのリーグがないですから」とキッパリと語っている。
もちろん、規定上は彼女の行動は何の違反でもない。2021年に規則の見直しを図った全米大学体育協会(NCAA)は、大学生アスリートが知名度(Name)、イメージ(Image)、好感度(Likeness)で収入を得る行為を認めているのだ。
無論、メジャー企業ともNIL契約を締結して大金を得るようになったダンの投稿が、万人に受けているわけではない。一部では異論も噴出している。とりわけ長年、女子アスリートたちの平等性を主張してきたレジェンドにとっては、若い選手たちがSNSの投稿で人気を得るようになっている現状が受け入れがたいようである。
大学女子バスケットボール界で「最も成功したコーチ」と評されるスタンフォード大学のタラ・バンデルビアは、米紙『New York Times』の取材で、「いまのテクノロジーは古くからある性差別的な考えを支持していると思う。私たちは、競い合い、プレーし、資金を持ち、施設を持ち、コーチを持つといった、オリンピック級の競技に伴うすべての機会を得るために闘っています。この状況は後退です」と断じた。
一方でダンのようなNILによって大金を得るアスリートを支持する声もある。自身のインフルエンサーとして活動しているプロゴルファーのペイジ・スピラナックは、ツイッターでバンデルビアに反論する形で、こう論じている。
「自分とは違うやり方だからと他の女性の功績をけなす女性にはうんざりしている。ダンは、年収200万ドルを稼いでいるから嫌われている。彼女は学生アスリートでありながら、20歳でビジネスを成功させた。本当に最悪」
ダンのほかにも、東京五輪の体操女子個人総合で金メダルを獲得したオーバーン大学のスニサ・リーなどNCAAのNILを見直したルール変更によって、いわゆるセクシーさを売りとして、“億万長者”となっている若手アスリートは数多く存在する。そうした現状に対する賛否は止みそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
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