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「区間賞獲れる自信あった」5区山登りで城西大・山本が3年ぶりの区間新! 往路9位、シード権獲得へ「納得できる走り」【箱根駅伝】

THE DIGEST編集部

2023.01.02

5区の区間記録を更新した城西大の山本。チームを9位に押し上げた(写真は2021年大会)。写真:アフロ

「第99回箱根駅伝」の往路は、1月2日午前8時にスタート。コースは東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの5区間107.5キロで、21チームにより争われ、往路は駒澤大が19年ぶり4回目の往路優勝を果たした。
 

 最終5区は、駒澤大が先頭で襷を受け取ったルーキーの山川拓馬(1年)が粘りの走りでトップを譲ることなくゴールに飛び込み、2位の中央大に31秒差をつけて往路優勝を飾った。その駒澤大から5分58秒遅れるも、3年ぶりの区間新が誕生した。城西大の山本唯翔(3年)が、2020年に東洋大の宮下隼人が記録した1時間10分25秒を21秒縮める1時間10分4秒の新記録をマーク。チームを13位から9位に押し上げる快走を見せた。

 山本はレース後、「区間賞を獲れる自信はあった。昨年は予選会で敗退して悔しい思いをして、今年は絶対走ってやるんだという気持ちで今まで練習してきて、きょうこの舞台で区間新を打ち立てられてたのはすごく嬉しかった」と振り返り、昨年の予選会敗退の雪辱を晴らせたことに思いを馳せた。

 チームとしては今大会、「シード権獲得」を目標に掲げて挑んだ。山本の好走で城西大は往路をシード権獲得圏内の9位で終えている。山本は「1年生の時は初めてで、前に前にという気持ちで走ったが、今回はシード権に絶対入るんだという気持ちを持って走っていたので、そういう面でも自分の中では納得できる走りができたので良かった」とチームに貢献できたことを喜んだ。

 また、この日は箱根駅伝の大ファンという山本の祖父も沿道で声援を送っていたといい、「最後の鳥居をくぐったあたりで、現地に来て応援してもらっていた。そこで『頑張れよ』って言ってもらえて、自分もガッツポーズをして、おじいちゃんの前でも好走出来て嬉しかった」と笑顔を見せた。

構成●THE DIGEST編集部
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