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「1試合で1000発以上のパンチを放つ」米敏腕記者も井上尚弥とフルトンの“異次元の対戦”に熱視線! 全米生中継決定との報道も

THE DIGEST編集部

2023.01.20

バンタム級4団体統一王者となってから約1か月でスーパーバンタム級に殴りこんだ井上(左)。そんな「モンスター」の次なる相手は、同級の絶対王者であるフルトン(右)となりそうだ。写真:AP/アフロ、(C)Getty Images

 正式決定を前に早くも期待が高まっている。

 現地1月18日、現地1月18日、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』をはじめとする複数の米メディアは、ボクシング世界バンタム級の前4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と、WBC、WBOスーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(アメリカ)が「今年5月の対戦に向けて交渉を進めている」とすっぱ抜いた。
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 井上にとっては願ってもない"初陣"だろう。去る1月13日に横浜市内で開いた記者会見においてスーパーバンタム級への階級上げを正式に表明した29歳は、「名前を言うのは避けたい」と希望こそ明言しなかったが、「すぐに世界挑戦できるのならしたい。テストマッチはいらないと思う」と断言。早々の王座戦をぶち上げていた。

 一方のフルトンは、来月25日にWBC世界フェザー級の暫定王座決定戦として元WBAスーパー&WBC世界スーパーバンタム級王者のブランドン・フィゲロア(米国)と対戦予定ではあった。しかし、ここにきて敵陣営がWBC同級3位マーク・マグサヨ(フィリピン)との対戦を検討し始めた影響もあり、今月17日にWBC同級1位にランクされた井上に"ターゲット"を絞ったと思われる。
 
 無論、実現すれば、世界が熱視線を向けるビッグマッチだ。フルトン戦の可能性を伝えた米スポーツ専門局『ESPN』の敏腕記者であるマイク・コッピンジャー氏は両雄の対決がいかに興味深いものであるかを強調した。

「ふたりは体重に関係なく最高のファイターだ。フルトンとイノウエの戦いは、このスポーツが現在に提供できる最高の対戦のひとつとなるだろう」

「もしも、フルトンとの対戦が実現すれば、イノウエにとって、これまでの試合で最大にして、最もタフな挑戦となることは間違いない。フルトンは、インファイトとアウトボクシングの両方をいとも簡単にこなし、1試合で1000発以上のパンチを放つこともある。イノウエのような世代を超えた才能の持ち主は、体重を増やし続けない限り、瀬戸際に追い込まれないことが多い」

 また、コッピンジャー記者は、「5月開催を目標とした日本での試合だが、関係者はすでに全米での生中継を準備している」ともレポート。フルトンにとっても初の国外試合であるために全米でのライブ中継は必然ではある。とはいえ、すでにそうした具体的な話し合いが進められている事実も、井上の秘める"格"を物語っていると言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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